図書館から「もしあと1年で人生が終わるとしたら」という本を借りてきて読み通しました。著者はホスピス病棟に勤務し院長となり、在宅クリニックを開業して、これまで3500人以上の患者さんを看取ってきたお医者さんが書いた本です。この本を出す前に「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」という本を書いていらっしゃいます。
最後を看取った方の中には、バリバリと働いていた人が突然のガン宣告で余命一年と言われた方の心境の変化や、衰弱に寄り体が動かせず、下の始末も自分ではできなくなった方など、人生での大きな変化を受けた方の生き方を述べられていました。
多くの事例を紹介され、その中でご自分の心構えや、生きていく中での考え方などを書かれています。そのなかで私が感じたことは次の3つでした。
1人称の幸せと2人称の幸せ。自分が幸福と感じることで頑張るが、自分だけの幸せでは後悔する。自分の苦労が他者を幸せにすることが出来たと感じられれば、自分の人生の大きな喜びになる。
世の中は理不尽である。努力すれば報われると思っていると現実とのギャップで苦しんでしまう。努力は報われなくても、人生に無駄なことは何一つない。努力した事実は残る。
自分の過去でどんなに失敗しても過ちを犯しても、自分はその時を、一生懸命生きてきた。こんなに楽しい思い出があった。感動した瞬間、愛されていると感じた瞬間。趣味で喜びを感じた瞬間。それらが生きてきて良かったという思いを呼び覚ます。
上の3つは本文の文章を抜粋したものではありません。要約し自分なりにこういうことかなと解釈して書いていますが、これからの生き方にも参考になると思うのです。
私はまだまだそう簡単には死なないと思います。もし、余命あとどれくらいと告げられたら、焦って落ち込んでしまうかもしれませんけれど。でも今は自分の好きなことを楽しんで、これからも生きていけばいいんだとのんびり過ごしています。死期が近づくと栄養が摂れず衰弱し、それに応じて感覚もマヒしてくるそうです。その時はその時ですね。
興味のある方は読んでみてください。
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