神谷ちづ子・ついつい・一言

いよいよ東京の桜も満開。

週末の土日は、いずこも花見の宴会で、
盛り上がることでしょう。

昔。（と、最近このフレーズが多い）
新米ペイペイのＯＬだった頃、

花見の場所取り＋準備係、というのをやらされました。

お酒だのおつまみ買って、場所確保して、ゴザ敷いて、
ジワジワ寒くなる中、
なんでこんなオッサン達のお酒の相手、せなならんのか・・
と思いながらも、お酒の相手して、
楽しくもないのに、楽しそうなふりして、
下手な歌まで、歌ったりして・・。

ああ、そんな時代もあったなぁ・・と思い出します。

我が家の近く、神田川沿いの公園では、
もう１週間も前から、花見の場所取りが始まっていました。
今は、張り紙貼っちゃうんですよね。

『３１日１３時から○○会社』とかって。 

でも、これ、誰が許可するのかしらん？
早いもの勝ち、主張した者勝ちなのかしらん？

疑問に思いました。

で、区のみどり公園課に聞いてみました。
（私も、ソートーに暇人です）

「いやあ、それなんですがねぇ・・」
公園課のオニーサンは、言いにくそうに答えてくれました。

いわく、公園はみんなのものだから、
仲良く、上手に場所取りしている限りは、
このまま、そっとしておきたい、と。

上野辺りでは、場所取り合戦が熾烈になっていて、
ホームレスのおじさんのなかで、お金とって、朝から場所取る、
場所取り屋商売も、出だしているのだそうです。

そうなっちゃあ、いけませんでしょ、と。

だから、現状のまま、なんとなく、お互い譲り合いながら、
お花見してくれる分には、このままでいきたい、のだと。

「じゃあ、張り紙、貼っちゃえば勝ちですね」
と聞いたら、
いやぁ・・まぁ・・お互いうまくやっていただければ、と。

そういうこと、らしいです。
オトナの世界ですねぇ。

それにしても、
こんなに一つの花が、咲いたのまだだのと、
狂喜乱舞する国民も、
世界広しといえど、いないだろう、
と誰かが言っていましたが。

たかが桜、されど桜。

今年も無事に、咲き誇る桜を見られることを、
感謝しないと、いけません。