神谷ちづ子・ついつい・一言

小池百合子さん騒動のついでに・・。

小池元（と、今は言うべきなのか）防衛大臣の騒動の際、
小池・支持、小池大臣続投応援の意見として、

「小池さんを処分してしまっては、事務方が、大臣に楯突くことを、
容認することになる・・」というのがありました。

事務方である官僚が、大臣の命令に逆らって、
意見を言ったり、反駁したり、その上の閣僚に直訴したり・・
は、あってはならぬこと。

というのですね。

あるテレビによく出てくるコメンテイター・・はっきり名前を言えば、
橋下弁護士ですが、
「事務方が政治家に楯突くなんて、あってはならないのです。
悔しかったら、自分も選挙に出て、何十万票も稼いでから、
ものを言え！ですよ」とか、言ってました。

そうでしょうか。
何十万票をも、しょうもない人間に投票してしまって、
ろくでもない、政治家を懲りもせず世に出しているのは、
私たち、日本人です。

お金存分に使って、政治家になる人もいる。
親の七光りで、政治家になる人もいる。
ちょっとテレビにでたことで、有名になって、そのまま政治家になる人もいる。

その「うっかり、政治家になってしまった」人が、これまた、
総理大臣の気まぐれ、あるいは、派閥の力関係、などなどで、
うっかり大臣にもなってしまう、世の中です。

環境のことなど、考えたこともない人が、環境大臣にもなり、
法律のことなど、ゼンゼン知らない人が、法務大臣にもなり、
農業の世界など、触れたこともない人が、ある日突然
農水大臣になったりもする。

ずっと何十年もその道で仕事してきた、

即ち、その道のプロである事務方の官僚が、

もの言わないと、とんでもないことになる・・
ことだってある。

そもそも、民主主義のこの世の中で、
事務方だから、政治家に楯突くな・・というのは、
おかしいですよね。

それは、おかしい　それは間違いだ

と思ったら、クビを覚悟でものを言う。
それこそ、大事なことなのでは、ないでしょうかね。

官僚・・と呼ばれる人たちに、嫌なやつが多いのは、事実です。
不遜だったり、人を見下すような態度をとる人だったり、
そういうタイプはゴロゴロいる。

人に頭を下げて、お金を稼ぐ必要も無く、
いつもチヤホヤ煽てられてきてしまったから、
やたら横柄に育ってしまったりするんですよね。

それは、事実だと思われます。
でも、じゃあ、彼らが能力ないか・・と問えば、
頭はいいんですよね。能力は凄くある。

人々のために・・とはあまり思ってはいないかもしれないけれど、
国のため・・とは思っている・・人は多い。

そういうところを、毛嫌いする前に、
もう少し、みてあげてもいいのではないか・・と
思ったりするのですよね。

日本って、案外この、憎たらしい官僚のおかげで、
なんとか、動いていて、
彼らがいなくなって、政治家だけで国を動かすようになったら・・
きっと、大変なことに、なるのだろうと思いますよね。

・・とこんな意見を述べると、反発、多いのだろうなぁ。