神谷ちづ子・ついつい・一言

早稲田の穴八幡神社は、『一陽来復』のお札で有名な神社です。

有名、と言っても、知っている人はとてもよく知っているけれど、
知らない人はゼンゼン知らない・・というぐらいの有名なんですが。

そうそう、神楽坂を舞台にした「拝啓、父上様」でしたっけか、
倉本聡のドラマで、このお札を大晦日の１２時に、
主役の二宮君がペタと貼るシーンがあって、
ああ、知っている人は知っているんだぁ・・と
思ったものでしたが・・。

ここの「一陽来復」のお札は、冬至から節分の間だけ売られていまして、
それを冬至、大晦日、節分の、わずか３日のなかの夜中の１２時に、
その年の恵方（いい方角）に向けて、部屋の壁に貼るんです。

正しい方角でなくてはいけないし、
たった３日のうちの夜の１２時ちょうどに貼らなくちゃいけないし、
１年間、絶対はがしてはいけない。

ややこしい分、なんだか、とてもご利益がありそうでしょ。

これは、金銀融通のお守りなんだそうです。
即ち、お金が入ってくる。
商売やっている人が、多く来るそうです。

いつもは、ブラッと出かけて、すぐに買えたのですが、
今日夕刻、そうだ、忘れないうちに・・と思って寄ったら、凄い人の列。
初日の冬至だったんですよねぇ、今日は。

山の上にあるんですが、神社の外まで列が出来ている。
でも、並びましたよ。
来ちゃったんだし。

ところが、雨がポツ、ポツと降り出して。
それが、だんだん強くなってきて・・・。

傘、持っていなかったんですね。
どうしようかなぁ・・と濡れながら迷ったんですけれど、
もう半分以上も並んでいて、ここで抜けるのは悔しい。
年末の忙しい中、改めて来るのも大変ですし。

で、しつこく、並び続けました。
結構、人って、すぐ横に雨に濡れながら誰かが立っていても、
「どうぞ」とか傘、差し出さないものなんですね。

悲しいなぁ・・こんな人たち、ご利益ないだろうなぁ・・
などと恨みがましく、濡れていましたら、
前にいた、オバサン（失礼、女性ですね）が、
「あら、気がつかなかった・・」と傘を差し出してくださいました。
嬉しかったですね

で、その女性の傘に、頭を突き出すように入れてもらいながら、
とうとう、列の先頭までたどり着いて、
はい、手に入れましたよ！

一陽来復のお守り！！

家に張るようになって、４年目なんですが、
う～ん、我が家の金運は、わずかに右肩上がり・・ぐらいですかねぇ。
悪くはなっていない。

そのオバサン（じゃなかった、女性）の話では、
ここのお札を張って、どんどん、お金が入ってくるようになって、
あまりにたくさん、入ってくるようになったので、
もう、お札を貰うのを止めた人がいる・・とか。

「ご利益って、公平ではないんですねぇ」と
二人で、語り合ったのでした。

さて。

来年は、金運上昇なるでしょうか。
因みに、今日は・・張るの忘れちゃいました。
大晦日には、忘れないようにしないと・・。