神谷ちづ子・ついつい・一言
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ものいわぬは はらふくるることなりて。 言いたいこと、いっちゃいましょ。
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2008年上半期の、トーハン、日販発表によるベストセラーは、 1位「ホームレス中学生」 2位「女性の品格」 3位「夢をかなえるゾウ」 なのだそうです。 ある、出版関係メルマガいわく: 売れ筋の本は偏っていて、「教養」「常識」「人間力」 そんなキーワードにあてはまる本が、目下、大勢を占めているのだとか。 そして、文芸ならば、東野圭吾などによる、オーソドックスな「泣き」ストーリー。 この傾向は、出版業界ではもう数年続いているそうで、 これらのキーワードをさらに絞り込めば、 「読んですぐ」という言い方ができる・・と。 読んですぐ、品格が身につく。 読んですぐ、人間的に成長できる。 読んですぐ、泣ける。 そんな本がいま売れているのだそうです。 少ない時間で読めて、分かりやすく、 そしてすぐさまストレートに何か(教養や、常識や、感動)を得られる。
わが友人達と検討した「売れる本の条件」は、さらにそれに、 ・みんなが読んでいるらしい。 ・凄く売れているらしい。 ・・というのが、加わるのですよネ。 今、人は売れる本ばかり買う傾向がある・・。 即ち、読みやすくて、すぐに何か役に立ちそうで、 かつ、みんなが読んでいて、今、売れているらしくって、 そうして、出来れば泣ける本・・。 でも、本というのは、 売れ行きには関係なく、これぞ!と自分が発見した本、 難解かもしれないけれど、辛抱強く読んでいくと、いろんなことが発見できる本、 世の中、そんなに単純じゃないことが分かる本、 泣けはしないけれど、じっくり考えさせる本、 ・・ということが、きっと大切なんですよね。 売れる本を目指したいくせに、こういうこと言うのも、なんなんですけどね。 本の、大事な本質が、やや、見えなくなっている時代である・・ ということは、事実だなぁ・・という気はします。