神谷ちづ子・ついつい・一言
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ものいわぬは はらふくるることなりて。 言いたいこと、いっちゃいましょ。
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倉本聡のドラマ『拝啓、父上様』に、娘と喧嘩して家出した八千草薫を探して、 主役の二宮君が、巣鴨を訪ねるシーンがあります。 初めて、巣鴨の、あの”お年寄りの原宿”風景を見た二宮君が、 その、迫力に圧倒され、思わず呟くんです。 「そこは、オバサンの海だった・・」 私は吹き出し、「おお、さすが倉本聡だなぁ・・」と思ったのでありますが。
時々、千葉の船橋に行くんですが、JRの駅の改札を出たところが、 広場になってまして、そこでいろんな催しをやっているんです。 物産展みたいなのだとか、セールだったりとか。 この間も、中高年向きの洋服が、ずらりと売られていましてね。 大勢の中高年女性が、同じような洋服着て、品定めしてましたっけ。 私はすぐに、この「オバサンの海だった」を思い出しまして。 「海ではないけれど、オバサンの水溜りじゃあ・・」と なんだか、逃げ出したくなったわけです。 自分だって十分オバサンだろうが!・・といわれればその通りなんですが、 いかにも、その辺のオバサンが着ているような・・やや薄手の安っぽい生地の、 どれもが、茶系だったりグレー系だったりの、地味で中途半端な色で、 しかも、花柄が多かったり、中途半端にレースが付いていたり・・ なんというか・・要するに「いかにもオバサンのかっこう」の服の山。 それを、帽子かぶって、やはり、中途半端な色と材質の装いの、 「みごとに、典型的なオバサンだぜ」というオバサン達が、買いあさっているんです。 ワッ、どうしよう・・と逃げたくなる気持ち、分かっていただけますよね。 それにしても、なにをもって「いかにもオバサン」のかっこうなんでしょ。 ・当人は、そこそこいいものに見えるだろうと思っているけれど、中途半端に安っぽい。 ・当人は、コーディネイトしているつもりでも、ビミョーにずれている。 ・当人は色を合わせているつもりでも、ビミョーに、おかしい。 ・当人は「ちゃんとしたかっこう」と思っているのだけれど、実は野暮ったい。 ・・とそんなところでありましょうか。 じゃあ、「オバサンに見えない、オバサンが着るべき洋服」って、 どんなのがあるのでしょう・・と、実はこれ、私の大きな課題なんです。 いかにして、『いかにもオバサンとは見えないように、オバサンを生きるか』 なんとか、探り当てたいと思うわけなのです。 美容院のオニーサンが言ってましたけれど。 お客さんに、テレビ局でプロデューサーをやっている人がいるのだそうです。 立場上、吉永小百合に直に会う機会もあるそうで、 「もう60を越えているのだけれど、どう見ても”普通にきれいな人”にしか見えない」 のだそうで・・。 吉永小百合さんって、普段、どんなかっこうされているんでしょうね。 参考のためにも、一度、みてみたいものでありますよ。