神谷ちづ子・ついつい・一言

成田からパリへのフライトは、
マイレッジ使ってのプレミアムエコノミーでした。

少々贅沢なんですが、
座席がゆったりしていて、ありがたいんです。

でも、不況のせいか、機内食、ひどかったでしたね。

もともとＪＡＬの機内食って美味しくないんですが、
そこに加えて、かなり質を落としている。

ま、いいんです、今日はそういう話ではないんです。

私の席の隣は、日本人のほっそりした若い女性でありました。

パリのガイドブック、何冊も買い込んでいましたから、
パリを一人で観光旅行するのでしょう。

お互い、あまり干渉しないようにしているわけですが、

彼女、まず、出発早々の飲み物に「ペリエ！」を注文したんですね。

こっちは、迷わずシャンパンなんですけどね。

おうおう、健康志向の自然派女性かな？と思ったわけですわ。

機内食が出されて、彼女は「チキンかつ重」を選んだんです。

で、そうっとみていると、そのチキンかつは端っこをチョコッとつついただけ、

前菜にあった生ハムと野菜も食べないし、サラダにも手をつけない。

飲み物には水を注文して、で、デザートとして出ていたムースだけ、

きれいに平らげたんです。

自然派ではないかも・・と私は思い始めておりました。

大分経って、デニッシュペストリーが出たんですね。

かなり甘いので、私は一口食べただけで、止めちゃったんですけれど、

彼女、それは、ペロッときれいに食べた。

で、最後の軽食に、ジュノベーゼソースのパスタとフルーツと、
あと、ケーキが出たんですが、彼女、パスタにも、

フルーツにも手をつけず、そのケーキだけきれいに食べた。

要するに、１１時間のフライトの間、ほとんど、甘いケーキだけ

食べていた・・ことになる。

なるほど、ほっそりしているわけだ、とは思ったのですが、

同時に思いましたね「いいのか！こんな食生活で」って。



さて。パリからアルジェまでのフライトでは、
若いアルジェリア人の男の子二人と、隣り合わせでありました。

ちょうどお昼を挟んだ時間帯だったので、

ランチもどきの機内食が出たんですわ。

冷たいパスタと、かたいパンと、フルーツが入った甘いケーキ。

私は、ここを逃すと夜までなにも食べられないと思ったので、

美味しくなかったんですけれど、パスタと、あと、

パンを少し戴きました。

飲み物には、ワインもあったんですけれど、

ここで酔っ払ってもと、水を注文。

で、隣の二人をそうっとみていると、

一人のうんと細い子は、コーラを２缶も注文するんですわ。

で、出された機内食は、一切口にしないで、食後のコーヒーに

お砂糖を４袋も追加注文して、ジャバジャバ入れて飲んでる


もう一人の男の子は、甘～いケーキだけきれいに平らげて、

あとは、一切手を触れない。

で、ひたすらオレンジジュースを飲んでいる。

アルジェリア人って、確かに甘いもの好きなんですけれど、

いい若い者が、こんなんでいいのか！と本気で心配になりましたね。

余計なお世話ではあるんですが。

パスタには一応、気持ちだけみたいですけれど、

野菜が入っていたんですけどね。



たかだか３人の若いもんを見てしまっただけです。

でも・・隣り合わせになった若者がみんな、

こんなに甘いものだけ食べているなんて。

最近の若い連中の食生活って、どうなっているのか、

ってほんと、心配になりましたよね。

まあ、もっとも、向こうからすれば、ちっちゃなオバサンが、

でも、酒は飲むわ、がっちり食べるわで、

大丈夫だろうか・・ということだったのかもしれませんが。