フランスの人口は、6400万人。
フランスを訪れる観光客は、年間7500万人なんだそうです。
即ち、全フランス人より多くの人が、毎年フランスを観光する。
「フランスにとって観光客は、石油みたいなもんなんだ」と
仏人講師が言ってましたっけ。
さて、翻って、日本。
2009年の日本を訪れた観光客は、700万人弱だったそうです。
リーマンショックなどの影響があったとはいえ、
フランスの10分の1にも満たない。
政府は、観光立国を目指す、と言っていますけれど、
なかなか、難事業そう・・。
海外で暮らしていて、たまに帰る日本の最大の魅力というと、
大抵の人が、ほぼ同じことを言うんですね。
1. 友人、家族に会う。
2. 美味しい日本食を食べる。
3. 温泉に行く。
観光客を誘致するポイントもそこなのではないか
先日、某食事の会でいろいろな外国人の方と話していて、
日本を旅行する際に、何が一番お勧めですかね
という話題になったのです。
で、私は、下手な英語で、でもこの時とばかり、
「東京とか京都とか、そこもいいけれど、
ぜひとも、日本の温泉を体験して欲しい。日本の旅館に泊まって、
温泉に入る。露天風呂なんか、もう、最高だし、夕飯には、
日本料理が次々と出てきて、至れり尽くせりなのだから・・」
という話を、長々と説いたのです。
そうしましたら、その場にいた全員が、
「へぇ、それは興味深い」という雰囲気になったのです。
それまで、さほど、興味も示さなかった方たちが。
私は、ますます、「これはいける!」と我が案に自信をもったわけなんです。
でも、外国人旅行者が温泉に泊まろうとすると、
案外に、難しいのかもしれないのですね。
大抵の観光客が、東京→京都→大阪・・と寄って、そのまま帰るのではないか。
例えば、成田から、バスが出て、そのまま、群馬や栃木や伊豆の
温泉旅館に直行できるような、そんなツアーをもっと
アピールしたらどうなんでしょ。
イタリアもフランスも、田舎の方が面白いですが、
日本も、その辺のツアーをもっと開拓してみたらどうか?
どうでっしょ。
そんなプランはとっくに開発している・・と言われちゃいますかしらん。