埼玉県の救助隊が、ヘリコプターで遭難者の救助活動中、
ヘリが墜落して、5人の救援隊が亡くなった事故。
亡くなった5人の方が、いずれも、30代から50代の、
使命感に燃えた働き盛りだった・・ということもあり、
なんとも、言葉がありません。
救助を要していた、滝壺に落ちた女性も、
結局は、亡くなられたそうで、悲惨な結果で終わってしまった・・。
この事故について、ネットのコメントは、
遭難した女性の方に、厳しいようでした。
「悪天候の中、しっかりした準備もなく
素人がホイホイ出かけるから、こんな事故がたびたび起こる、
特に中高年の乞う事故が多発していて、迷惑千万」
という、確かにそこは、心してもらわなくてはなぁ・・
という意見が多い一方で、
気になったのは、
「世の中の役にも立たない年寄りのために、なんで、
家族抱えた働き盛りの男たちが、命を張らなくちゃいけないのだ」とか、
「ジジババ、助けるために、なんで死ななくちゃならないのだ」とか、
「婆さんは、家に大人しく引っこんでいろ」とか、
そういう心ないコメントも多かったことですね。
亡くなった救助隊の方々や、その家族のことを思えば、
腹が立つのも、分かるけれど、
なんとも、悲しい世の中になったもので。
しかも、その遭難した女性は、55歳だったんですね。
55歳は、ジジババか
55歳は、もう、引っこんでいるべき年齢なのか
55歳は、すでに世の中の、お荷物なのか・・
今日のニュースで、また日本人の平均寿命が延びた、
ということを知りました。
日本人の、特に女性は、今でも45%が90代まで生き続ける。
もう10年もあとには、もっと、増えるんだそうです。
即ち・・55歳で、バーサン扱いされた日には、
人生の半分を、バーサンで生きなくてはならないことになる。
それでは、当人だってたまらないし、
そういう世代に、もっと役に立ってもらわなくちゃ、
日本だって、成り立っていけないわけですよね。
そうして、実際、55歳なんて、実はもしかして、
最もいろんなことが出来るエネルギッシュな年齢かもしれないし。
世の中の、なんというか、年を重ねた世代を切り捨てる思考と傾向を、
ここらで思いきって変えないといけない。
でないと、社会は立ち行かなくなってしまう。
そして、一方でそういう年齢層になる我々は、
ジョーダンじゃない、どこがジジババかい、
あんたらより、よっぽど気も利くし、知恵もある・・
というところを、デーンと見せつけてやらなくちゃ、いけませんよねぇ。
と、救助隊の方々の、ご冥福を祈るとともに、
遭難された女性のご冥福も、静かに祈りたいと思うばかりです・・。