お昼の主婦向け番組に、「昼おび」という
ワイドショーがあるんです。
タイトルは始終変わってきたけれど、いつもここは
主婦向けのワイドショー枠で、で、毎度のように、
一般庶民家庭の、家計簿診断・・というコーナーが、
出てきては消え、また現れては飽きられ・・してきたんです。
久しぶりに見たら、そのコーナーが復活したようで、
また、やっていた。
途中から観たので、詳しくは分からないのですが、
どうやら、ご主人が失業中で主夫をやっていて、
妻の稼ぎだけで暮らしながら、でも、「家を買いたい!」
と強い希望を持っている、家族のようでした。
毎度おなじみ・経済ジャーナリストの荻原博子先生が、
家計簿を見ながら、診断を下すわけなんです。
で、へぇ~・・と思ったのが、食費・月35000円というのを、
先生は「ここを、もっと節約すべきですね」とおっしゃるのですね。
子供抱えて、家族3人、35000円の食費なんて、
これ以上減らす余地ないだろう、と思うのですが、
先生は、そう断言なさる。
そして、主夫のご主人が、「パスタを茹でるのだけは、
得意なんです、微妙な時間の具合を見るのが面白い」
というのをとって、どういうわけか、
「だったら、節約できるパスタ料理をご教授しましよう」
となったのです。
そこに登場するのが、オーマイ・スパゲッティの、
レシピを消費者にご紹介する担当・・の若き女性。
で、彼女が、彼らの台所に立って、
いくつか、パスタ料理を作って見せるんですね。
それが、ひどい!
一つは、茹でたパスタを刻んで、卵と混ぜて、
フライパンで焼くという、スペインオムレツみたいな、
「パスタオムレツ」でした。
ま、そこは、「フーン」で、済んだんです、
そういうのもありかも、で。
2つ目が、茹でたパスタを刻んで、残りご飯と炒める、
パスタチャーハン・・みたいなのでした。
ピーマンとか、ネギとかベーコンを一緒に炒めて、
「野菜もたくさん、摂れます~」という。
その辺から私は「なんじゃ、それは・・」と思い始めましたね。
で、3皿目は、茹でたスパゲッティーに(しかも、冷めた!)、
ケチャップをドボドボ混ぜて、フライパンで、ギュウギュウに
潰しながら焼いて、最後に、卵を乗せて・・
「パスタピザ」だという・・
2番目のチャーハン風の料理に、「あっさりして、いいですね」
などと、必死にお世辞言っていた、かの、ご夫婦も、
これには、唖然としたようで、「うん・・・いいですね」
ぐらいの反応しか、見せなかった。
そりゃあ、そうだろうと思いましたよ。
そんなパスタが美味しいわけがない!
パスタというのは、茹でたてを、一秒でも無駄にせずに、
ソースでさっと和えれば、それで十分美味しいものなんです。
トマトと野菜を炒めただけだって、茹でたてだったら、
りっぱに美味しくなる。
安いひき肉買って来て、たまねぎとトマトで煮込めば、
それで、十分上等な、パスタソースになり、
それに、茹でたてパスタを和えれば、もう、上等な一品ですよ。
なにが悲しくって、わざわざ、茹でて冷めたスパゲッティを刻んで、
あれこれ混ぜて、手間隙かけて、
得体の知れない料理にしなくちゃ、ならんのかいね。
イタリア人だったら怒りますよ。
これが「残ったパスタの利用法」ならまだ、分かります、
しかし、食費節約のために、料理に不慣れな主夫に
アドバイスするレシピでは・・ないことは明らかで。
いやいや、そもそも、レシピとして、
日本に広く伝える・・そういうレシピではない!
こんなの食べていちゃあ、人間、バカになります。
オーマイスパゲティーといえば、日本製粉という大会社だけれど、
こんなパスタを冒涜するようなレシピを紹介しているようじゃ、
ダメだと思いましたね。
この程度の料理を目指す会社のパスタなんて、
今後買うまい、と思いましたし。
そして、天下の経済ジャーナリスト、荻原氏も、
こんなしょうもない、アドバイスをしているようじゃ、
ダメだと思いましたよ。
もっと、責任持って欲しい。
さらに、制作側のTBS。
最近は経営難らしいですが、さもありなん
当然でありましょう。
TVって、影響力、大きいですからね、
もう少し、責任持った番組作りをしてもらいたいものですよ。
・・と、つまんないことに熱くなった、私でありました。
これも、暑さのせいかも・・です。