朝、起きたらちょうど野田総理の所信表明演説が始まって、
ボーとした頭のまま、なんとなく全部、聞いてしまった・・ですよ。
野田総理の演説時間は30分、原稿分量は約9500字で、
鳩山総理の時の、52分、約13000字、
菅総理の38分、約11000字よりも短かったそうです。
世の中って、そういうことまで、しっかり調べるんですね。
ひとつ、良かったな、と思うのは、冒頭で、
「政治に求められるのは『正心誠意』の4文字です」
と述べたことでしょうか。
よく引用される四文字ではあるけれど「命を守りたい(鳩山さん)」や、
「最小不幸社会」よりも、ずっとまっとうでよかったような気がしますね。
「正心誠意」というのは、勝海舟の「氷川清話」からの引用で、
この本は、彼が日頃、口にしていたことを、
まとめた本なのだそうですが、勝海舟は、
「政治家の秘訣は、何もない。
ただただ「正心誠意」の四字ばかりだ」
と常に言っていたそうなんですね。
「政治は、理屈ばかりでいくものではない。実地について、
人情や世態をよくよく観察し、その事情に精通しなければだめだ。」
とも語っていて、野田さんが、
東北と台風の被災地を真っ先に訪問したのも、
勝海舟のこの言葉をまねたのかもしれませんです。
いずれにせよ、「正心誠意」は、しばらく流行るのではないですかね。
今日の午後には、本屋さんの目立つ所に、
「氷川静話」が積んであるのではないのかなぁ。