神谷ちづ子・ついつい・一言
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ものいわぬは はらふくるることなりて。 言いたいこと、いっちゃいましょ。
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1月4日・産経新聞の、中曽根康弘元総理のインタビュー記事。 最近の中曽根氏のコメントは、政権与党に気を使っているのかしら、 という感じのものが多かったんですが、今回は、聞き手が、 あの阿比留瑠比氏だったからか、かなり辛辣にリーダー像を語っていて、 なかなかに、面白いかったですねぇ。 詳細は、記事を読んでいただくとして、特に興味深かったのは、 菅総理がカナダサミットに出席した際、 首脳たちの輪に入れず独りぼっちで立ち尽くした件。 そう、あの時もマスコミは、一人ポツンと離れている菅さんの姿を撮って、 散々に、悪口いってましたっけ。 菅さんに限らず、毎回、こういう機会には、日本の総理が、 どれくらい、各国首脳の中に入り込んでいけたか、いけなかったかを、 マスコミは、ガンガンとチェックし批評していますが、
当事者にとって、 これは、かなり、辛いものなんだと思うんですね~。 私は以前から、こんな辛い思いをするのに、どうしてお偉くなると、 こういう会に出席したがるのか、不思議でしたもん。 中曽根氏は「それは私以前の首相たちもみんなそうだった。 国際会議のコーヒータイムでは米欧勢が集まって コーヒーを飲みながら話をするんだが、日本の首相は 離れて独りで立っている。だいたいそういう光景だった。 私はそれを見ていたからそうさせないように真剣に努力した。 レーガン氏も助けてくれたしね。」と語っています。
重要度はゼンゼン違いますが、いろんな国を経験してきましたから、 私も、そういう類のパーティーに出ざるを得なかったことは多々あります。 話の輪の中に入って行く・・って、これ大変なんです。 言葉のハンディはありますし、私なんか特に、取り柄もない主婦ですし。 こんな私と「ぜひ、話をしたい」と思う人は、誰もいないわけです。 そんな中で、どうするか。 まず、入り口でワインかカンパリソーダーをキュッと引っかけます。 少し、勢いを付けたところで、少しでも顔見知りがいる輪に近づいて、 「あ~ら、みなさん、何を話しているの」と言ってみる。 大抵、誰かしら親切な人はいるもので、 「こうこう、こんな話よ」と答えてくれます。 そこで「ほう~」と、面白くても面白くなくても興味を持ったふりして、 で、「あ、私は、どこそこの、だれそれです・・」と 自己紹介してみるんですね。 それでなんとか、しばし・・は持ちます。 その際、必要なのは、言葉が苦手なことは無視すること。 それと、オドオドしないこと。表向きだけでも、堂々と振舞うことですかね。 無視したところで、会話に付いていけない事実は、どうしようもないんですが、 「へぇ~」とか「ほう~」とか、感心したり驚いたふりしていれば、 結構、間は持つもので・・。 それに、オドオドしているのが見えるだけで、軽く扱われます。 (さんざん、軽く扱われてきましたから~) 歴代総理も、菅さんも、そうやれば、少なくとも、 傍目には「会話に入っている」ふりができたのに・・ネ。 で、大事なのが、勢い付けと、マイ語学のレベルを忘れるための、 一杯のアルコールですかね。 こうして、一人の酒好きオバサンが、出来あがってきたわけですが。
なお、中曽根氏曰くの、「国家のリーダーに必要な資質とは」 先見性、次に説得力、それから判断力と国際性。 さらに総合的な人間的魅力と落ち着き。 頑なでない人間的な余裕や融和性、人間性など 自然にあふれ出るものも大事な要素」なのだそうですよ。 そんな人、いるかい・・と思いましたけどね。
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