『「就活」、「婚活」ぐらいまでは我慢するとして、
「妊活」「終活」あたりの派生語には嫌悪感しか感じない』
これ、コラムニストの小田嶋隆氏のツィートなんですが、
そうそう、ずっと胃の奥の方で「なんか、イヤだなぁ」と
ジクジクしていたのは、これなんだ・・と思いました。
百歩譲って、「終活」は、誰にも訪れる「自分の死」への準備を、
重くせずに考えましょう・・という効果はあるのかもしれないけれど、
シビアな現実を、例えば、お墓の見学とか、葬式の予約とか、
そういった周辺項目で、お茶を濁すような、
なんというか「ちょっと違うのじゃないか」という気分がある。
もちろん、お墓や葬式のことを考えておくのは大事なのだけれど。
ましてや「妊活」って言葉、ナマナマしくてハラハラしてしまう。
「私、妊活中です」「妊活、しっかりしているの」とか、
なあんかなぁ・・って感じませんかね。
不妊で悩んでいる人にとっては、軽く扱わないでよ・・
って感じじゃないですかね。
どちらも、少女売春を「援交」、引きこもりを「ニート」、
失業中を「プータロー」と置き換えて、
あやふやにし、軽快にし、シビアな現実に社会で目をつむってしまった、
それと同じような、響きを感じるんですね。
私と同じように感じている人がいて、よかった。
しっかし「妊活」とか「終活」とか、
誰が考えるんでしょ。
「しめしめ、これ、流行らそう」と狙っているんでしょうか。
婚活の名付け親は、確か大学の先生ですが、
それで有名になって、儲けたはずですが。
そういえば「離活」(離婚へ向けての活動)てのも、
一時、流行りそうでしたが・・今は、どうなんですかね。
いずれにせよ、言葉に煽られないようにしましょう・・
って、思いますけどね。