神谷ちづ子・ついつい・一言

安倍首相は、政府の経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議で、

配偶者控除の縮小・廃止を検討するよう指示した・・そうです。

その理由というのが、『女性の活用を促す』狙いですって。

おいおい、なに考えてるの・・という印象。

政府側の理屈と言うのは、配偶者控除があるので、女性が、

年収130万円以上を超える職に就きたがらない。

それを廃止しちゃえば、収入のため、女性はより社会に進出するようになるでしょ、

・・ということなんでしょうが。

よくいうわ・・でありますよ。

高収入で正社員として働ける仕事があれば、配偶者控除なんて

わずかなお金あてにせずに、

女はどんどん、働きますよ。

そういう職に就けないから、わずかな配偶者控除をあてにするわけでしょ。

まずは、子供がいようと、中高年になろうと、

たやすく仕事に就ける、社会にしてみなさいよ・・でしょうが。

税金を上げて、生活を苦しくして、それで社会進出を・・

だなんて、さも、素晴らしい提案をしているようなふりは、

止めてもらいたいですよね。

それに、専業主婦だって、社会の大事な要員でしょ。

彼女達が（私も含むんですが）社会のどれ程の役割を担っているか、

考え付かないんですかね。

安倍さんを応援していますが、これはいただけない。

この提案をしたのは、伊藤元重東大教授ら有識者メンバー４人だそうですが、

なんの生活実感もなく、机上の上でもの考えているような人達に、

女の生活を、あれこれ、決めてもらいたくない。

政府は、もっと地に足着いた生活実感を持つ人達を、

検討メンバーに選ぶべきですよ。

以前、育児休暇を3年に・・なんて、つまんない提案をしていましたけれど、

時々、こういう見当はずれなことを言い出すのは、

相変わらずの、自民党の体質なんでしょうか。

・・と私は呆れたんですが、想像通り、

ネットのコメントも、「何、考えているんだ」と大盛り上がり。

新聞も、こういう時こそ、ガンと言えばいいのに。

あの反安倍政権色濃厚な毎日新聞ですら、

「首相はこうした制度を見直し、女性の活用を促す考え」などと書いていて、

やっぱり、新聞記者も、分かってない。

なんだか・・ウツウツとしてしまいますよ。