神谷ちづ子・ついつい・一言

日本の、道路の端っこをちょっと区切っただけの、

狭いしょうもない歩道を歩いていたとする・・。

人一人が、やっと通れるぐらいの、ろくに整備もされていないあの歩道です。

前から人が歩いてくる。この狭さだと二人がすれ違うのは無理。

あなたなら、どうします？

私はまず、相手の年齢、状況を見ますね。

お年寄りなら、自分が車道に降りて道を譲る。

大荷物抱えて、大変そうでも、道を譲る。

しかし、私よりずっと若い子だったら、「そりゃあ、私が優先だろう」

と思うわけですよ。きっと、相手が道を譲るだろう・・と。

ところが、譲りませんね、今の若い子達。

大抵の場合、私ゃ、買い物帰りで、小さな体に大荷物抱えているんですが、

それでも譲ってくれない。それどころか、目もくれない。

自分がこの狭い歩道で、誰かとすれ違い、

どっちかが車道に降りないとぶつかる状況・・ということを認知してもいなそう。

気がつかないのだろうか

だもんで、迷うことなくまっすぐ進んくるんですね。

こっちは、「こっちが優先権」と信じるものの、ギリギリまで待っても、

知らん顔して歩いてくるので、結局、私が、道を譲ることになる。

要するに、私ゃ、いつも道を譲っているわけですよ。

これって・・おかしくないか

一番譲らないのは若い女、次にオジサン。

巷で評判の悪いオバサンの方が、よほど、気を使ってますよ。

いったい、どういうことになってるんだ・・って感じ。

街中を、テレテレ、ヨタヨタ歩いているのも若い女の子ですよ。

テレテレは、おそらく、シャキシャキ歩く習慣がないからで、

ヨタヨタは、カッコだけの、足に合わない靴のせいで、歩きにくいからで・・。

確かに人生、急いでどうする、ですし、

のんびり歩いて悪いわけではないですが、

そういう女の子達が数人、道一杯に広がっていると、

邪魔くさくて、腹立つんですね。

おいおい、こんなオバサンに抜かれていて、いいのか・・って思ってしまう。

こういう人達は、通行人の邪魔になる、ということを思いつかないのでしょうね。

あるいは「時間を有効に使わないと」という意識が薄いのかもしれない。

で、なんとなく・・ですが、こういう子達が、

深く考えることもなく、メディアの意図するままに行動し、

流行りものを追いかけ、行列を作り、

人と同じことをして、世間の「空気」を作って行く。

考え過ぎですかね。

結局、気配りして道を譲る私らじゃなくて、

なあんにも考えず、ほわんと生きている子達が、

マーケットのターゲットとなり、よって好みの方向に世間が動き、

世の中を作っていくのかなぁ・・と少々、僻みっぽい気分になっているんですけどね。