神谷ちづ子・ついつい・一言

中国の軍事関連掲示板に「日本に行って分かったが、

この国の衰退ぶりはハンパじゃない！」という記事が載ったそうです。

日本を訪れたが、日本がとても衰退していると感じた。・・という

毎度の通り、「中国はその点素晴らしい」という、我田引水記事で、

何をかいわんや・・なのですが、

「そこは、我々も心しよう」という指摘もある。

特に、「そうだ」と納得してしまったのは、

「日本の文化は大局よりも細部にこだわる。都市計画や建築を見ても、

細かいところに配慮はされているが、全体像を見るとかなりいい加減な感じがする。」

「日本の都市はパッと見は良いが、空から都市全体を見るとゴチャゴチャ感は否めない。」

の２点ですね。

これは、ずっと気になっていたことで・・。

海外の他所の都市を上から見ると、大抵、町のカラーというか、

全体の色彩ト－ンがあって、しっくりした落ち着きがある。

なのに、日本の都市は、ひとつひとつのビルや施設や家は、それぞれに

お金を掛け、お洒落なのだけれど、みんながそれぞれ勝手に建てているせいか、

街全体としてのまとまりがなく、よって、どの町もゴチャゴチャ、

なんとも雑駁で美しくない。

イタリアの友人夫妻が来日した時、自慢できる界隈が無くて、困ったものでした。

日本人って、都市づくり・・下手なんじゃないか

時間が掛かることですが、建築の規制を厳しくして、

町のカラーを統一させていくぐらいのことをしてもいいのではないか

個人の自由を尊重し過ぎの弊害・・ってあるのだと思いますよ。

町の統一感を守ると言うこと、世界の大抵の美意識ある都市は、

とっくに実行しているんですけどね。

この記事のコメントのほとんどが「中国なんかに言われたくない」でしたが、

それはそうだけれど、ここは確かにその通りの、痛い指摘であり、

謙虚に聞くべきじゃないか・・と悔しいけれど、ちょっと思いましたね。