今週発売の週刊文春の広告に、『元少年Aの「絶歌」の真相』・・
と題して、幻冬舎の見城氏が実は仕掛け人だ・・とあって、
「なるほど、やっぱりねぇ」となんとなく納得していたのでありますが、
ネットのニュースに、この件が詳しくあって、ついつい読んでしまった・・。
いわく、『絶歌』を出版したことで、太田出版も厳しい非難を浴びているけれど、
実は出版の本当の仕掛人は、幻冬舎の見城徹社長で、
太田出版に押しつけ、まんまと逃げ切ったのだと。
幻冬舎は数年ほど前から、少年Aとコンタクトをとり、
出版に向けてプロジェクトチームを組んで原稿を完成させていたそうで。
見城社長直々に「元少年A」と何度も会い話をし原稿の手直しも進めていた。
経済的に困窮していた「元少年A」に
印税の前払いとして百万単位のお金まで渡していたらしい。
でも、昨年11月に幻冬舎から出版された『殉愛』(百田尚樹)騒動で、
世間の顰蹙を買ったことと、最近、見城氏は安倍総理に近づいて、
ブレインを気取っていることもあり、
出版人として慎重になったのか、自社から出すことは避けた・・のだと。
幻冬舎の本って「ワッ、えげつない」と思うけれど、売れるよね、これ・・
というのが多く、そして確実にベストセラーにしているんですよね。
見城社長の座右の銘は「顰蹙はカネを払ってでも買え」だとか。
出版界で成功する人というのは、いまや、こういう人なんですね。
他方、これだけ非難を浴びながら、「絶歌」さらに5万部の増刷だそうです。
我々大衆も、あれこれ言いつつ、結局、物見高いんですよ。
これが、世の中よ~・・って感じ。
まじめに誠実に遠慮深く生きる人は、なかなか浮かばれない。
なんかなぁ・・ですよね。