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宮城県内のJR東北本線で「次の駅から、敬老者が乗車します」 「席をお譲り下さい」と書いたA4版の紙を16人分の座席の上に置いて、 前の駅で乗った老人クラブのメンバーが席を確保しようとしたのだそうです。 花見の季節で、花見に行く予定の老人グループの一行が、 席を確保しようとしたのですね。 紙を置いたのは仙台駅で先に乗った60代の方で、 後から乗るメンバーに80代の方も多いことから、そういうことをしたらしい。 電車は花見に行く客で混雑していて、乗車したその他の客はさすがに座ることも出来ず、 結局、車掌さんが注意して、一件落着とはなったようです。 16人分もの席をそうやって確保するのは明らかにルールで、 それは、いけませんよねぇ・・とは思うものの、後から80代の仲間が 乗って来ることを考えると、席を押さえておいてあげたい、あげなきゃ、 と願う60代の方の切実な気持ちも分かります。 今どき、席って譲ってもらえませんからね。 都心の電車の優先席でも、若者、座ったまま譲りませんから。 目の前にヨボヨボの高齢者が立っても、スマホいじって知らん顔している。 お花見に行ける位元気なら、何も譲る必要はない、と思う人は多いでしょうし、 座りたいのは誰もが一緒ですしねぇ。 「敬老者」と書いてあったことも、若い人にはカチンときたようです。 自ら名乗るか・・と。ま、その通りだけれど、書いた方は、 後から乗る年長者のことを書くのに、そこはそれなりの配慮だったのでしょう。 戦略としては、間違っていたわけですが。 年取ると、わずかな時間でも座りたくなるのはよく分かります。 ただ、若い人だって座りたいというのも分かる。 高齢者ばかりがゴロゴロいる世の中になる中で、いちいち 譲っていたら「僕ら、ゼンゼン座れなくなる・・」と 警戒する気持ちも、分からなくはない。 切ない世の中になっていきます。 高齢者予備軍として思うのは「人の好意はあてにしない」でありましょうか。 座りたかったら時間をずらすとか、 指定席を取るとか、始発まで戻るとか、とことん工夫する。 あるいは、みんなでマイクロバスを借りるとか。 これからますます、老人の存在が疎んじられる 世の中になっていきそうですから、もう、自己防衛しかないのです。 ちょっと寂しい気がしますが、それしか選択肢はない。 お互い、頑張りましょう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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