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2019.03.04
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ディズニーシーに行ってきました。 この年になって初ディズニーシー。 息子が小学生の頃一度だけディズニーランドには行ったので、 人生2度目のディズニー体験。 何故、行くことにしたかと言うと、表向きは孫へのお誕生日+小学校入学お祝いなんですが、 息子のヨメさん両親が、2年前にディズニー招待をして株を上げ、 我が家はやっていない・・という引け目がある、 うっかり「ディズニーシーを一度も見たことがないので、 一度は行っておかないとね」と口走ってしまった、 息子夫婦がしっかりそれを覚えていて「行くなら、小学校に上がる前、 平日、保育園を休ませていける日」と囁いた・・裏の事情があるからなんですね。 ではホテルを取ろうと1月末に動き出したら、すでに満室で取れやしない。 やっと2月の最終日にギリギリ2部屋取れて、息子も無理やり休暇を取って、 ジジババ+息子夫婦+5歳の孫+0歳の孫・・の6人で行くことになったのです。 フツー半年前ぐらいから、人は予約を入れるんだそうで。 都内在住ですから、浦安なんて1時間もあれば行けちゃうんですが、 何故、わざわざバカ高い料金払ってホテルに泊まらなくちゃならないか、というと、 宿泊客でないと得られない特典がいくつもある・・と息子らが言い張るわけです。 特典と言っても、ミッキー等のキャラクターに会えるレストランを予約出来る、 とかその程度のことなんですが、「そこが大事  」なのだそうで。で、行ってきましたよ。 ホテルはどこもここもミッキーマークだらけ。 部屋はスタンダードながらチップとデールの部屋で、 壁紙も絵も絨毯もトイレのガラス戸も、リスのキャラクターで、 シャンプーのケースもミッキーだし、スリッパにもミッキー。 平日だというのに凄い客で、チェックインカウンターは長い列。 当然ながらほとんどの客が子供連れで小さな子が走り回っている。 中国・韓国の客も多かったですね。 レストランも味や食材を考えるとバカ高いお値段なんですが、 そこら中にミッキーマークがあり、スタッフは実に丁寧。 赤ちゃんがいてもなんの引け目もなく、座っていられる。 なにしろそこら中が、ベビーカー持ち込みの家族連れなんですから。 朝食を予約したのが「シェフミッキー」というレストランで、 ディズニーリゾート関連ホテル唯一の「ミッキーに会えるレストラン」だそうで。 ここの予約がまた大変で、ヨメさんが1か月前からしつこくしつこくアクセスして、 やっとキャンセル待ちで席を確保できた・・というもの。 着ぐるみのミッキーやミニーが席を回って一緒に写真を撮らせてもらえる、 サインをもらえる・・だけのことで孫だって「中に人がいるんだよね」と 分かっているのに、何故か、大人も浮足立ってウキウキと一緒に写真を撮る・・。 凄い世界です。  そしてミッキーマークのバスに乗ってディズニーシーへ。  ここもまた平日だというのに凄まじい人出でした。 その入場者の大半が、ミニーちゃんの耳だのミッキーの帽子だのを真っ先に買って 半仮装状態で動き回るんですね。グループの子達は、お揃いで同じ格好をする。 それが流行りなんですかね。ショップは大儲けってわけです。 で、平日なのにとにかく並ぶ。たった1分の子供向けのしょうもないアトラクションに、 最低15分は並んで待つし、人気のアトラクションは1時間2時間待つのはフツーだそうです。 それを高い入場料支払って入った人々が、呑気に楽し気に待つ。 ディズニーファンの息子夫婦いわく「待つこと自体が娯楽」なんですって。 何時間並んだ・・と友達に言うのが嬉しいんですって。 とにかく疲れ果てて帰宅したわけですが、 何故、ディズニーリゾートが繁盛しているのか、 分かるような気はしましたね。 基本が非常に緻密なんですね。 イタリアの街並み、アラブの街並みと様々なゾーンがあるんですが、 すべて張りぼてのはずなのに、細部まで丁寧に作ってある。 橋の下のレンガが見えているところとか、湧水が出て岩が割れているところとか、 石畳も廃線になった線路もお店のショーウィンドーも（中身は土産物屋なんですが） 実にリアルに作ってある。ハーバーみたいな所に海底探査船が浮かんでいるんですが、 ただの置物なのに、精密に出来ている。建築士の息子がハーバーの金属製手摺りを叩いて、 「これは特注で、相当お金を掛けている」と唸っていましたっけ。 また、これはよく言われていることですが、スタッフの教育がいい。 どの子もアルバイトだろうに、実に丁寧で、嫌な顔一つしない。 ぐずる子供も上手にあやしてくれますし。 かつ子連れの客に手厚く、スロープがしっかりあって、 ベビーカー持ち込みの家族が多いこと、多いこと。 子育て最中の家族も安心して楽しめる所になっているんですね。 バカ高いレストランばかりで、ゼンゼン美味しくはないんですが、 ミッキーの形のパンケーキだったり、パンにミッキーのマークが 焼き付けられていたり、デザートのゼリーの中にも、ケーキの上にも、 さりげなくキャラクターマークがついている。 それを見て人々はバカ高い料金を忘れ「あ、ここにもミッキーが 」と喜ぶんですね。実に上手くできている。 こういう手法は、他のビジネスにも大いに参考になると思いましたね。 緻密・丁寧・希少価値。 細部に至るまで手を抜かない。 この程度で客は騙せるという驕りを見せない。 どうせ着ぐるみだからと、ミッキーをやたらウロウロさせない。 「ミッキーに会えるのは大変なことなんだよ」という希少性を大事にする。 それらが揃うと、人はバカ高いと思いながらも吸い寄せられるんですね。  今、停滞しているTV界も出版界も大塚家具も一部のスーパーも、 そして我々個人も、この手法から学ぶべきことは多々あるな・・ とちょっと考えたのでありました。  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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