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江戸の名残を楽しもう、という中高年の(今や、ほぼ高齢者になったが)会に参加しています。 今回、その会の「水辺ツアー」があったんです。 ずっと以前から計画して、皆で楽しみにしていたツアーで、 感染拡大の中でも、「キャンセル」の話は出なかった・・。 屋形船をチャーターし、浅草橋から隅田川を下り、小名木川に入って、 扇橋閘門(川の高低を調整する門)を体験し、 Uターンして、永代橋の手前で日本橋川を上る。 江戸城の外堀に沿って、今でも残っている昔の石垣を見て、 神田川に出る。そこから水道橋、お茶の水橋の下をくぐり、 丸ノ内線の線路も下から見て、浅草橋に戻り、隅田川を今度は上って、 川辺の道を散策する人々を眺め、スカイツリーを眺めて、桜橋桟橋へ、という行程。 (右側の不揃いの石垣が、江戸城建設当時、 各藩が分担させられたもの。船からでないと見えないようです) そんなこと言われたって、この辺に暮らしていない人には、 さっぱり分からないですよね。 ブラタモリでも、やっていましたが、 東京の水文化と江戸文化、防災対策と高速道路問題を考えた二時間半のツアー、 というところでしょうか。 この日は、猛暑が落ち着き、雨も降らず、船ツアーには最高の日よりで、 川を通る風は心地よく、景色はのどやか。 私達の船を見て、橋の上の人達や、工事中のオニーサン達が、 手を振ってくれたりして。 津波が来たらどうする、大雨災害に遭ったら、どうなってしまうのだ と不安しかなかった、東京の東側でありますが、 災害のことさえ考えなければ、川のある風景というのは、 贅沢でいいものだなぁ、としみじみ発見した気分でありました。 同時に、東京はこの入り組んだ川を、上手に利用していないなぁ、と。 日本橋の辺りは、高速道路の下の、日が当たらない暗いドブ川になっていて、 錆びた鉄柱(高速道路を支える)を避けながら船を進める・・という感じ。 高速道路がなければ、江戸城の外堀を眺めながらの、 素晴らしい船ツアーをエンジョイ出来るでしょうに。 神田川に面する建物も、ほぼ川に背を向けて建てられていて、 川が見える風景を利用しようという意思なく今日まで来たのが分かります。 それだけ魅力の無い川になっていたんでしょうが、 そこはとても残念なことではないか。 と思いつつ、一方で防災はどうする・・の大問題がある。 きれいな流れを保ち、川の魅力を引き出し、 かつ水害対策を徹底する・・って どんだけお金が掛かるのよってことでありましょう。 それでも・・。 百年先の美しい東京を目指す都市計画。 そういうことが必要なんだろうと、思うところで。 誰か頭のいい人対で考えて欲しいわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.08.08 10:42:02
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