小泉首相が、中曽根氏と宮沢氏に比例区での定年制の理解を求めて、中曽根さんは「失礼だ! 仕事はこれからだ」などとあくまで出馬すると言っている。
今朝の新聞では「小泉首相も配慮が足りない」というような論調があったけれど、
配慮でがんじがらめになってどうしようもないから小泉さんが出てきたわけで、
この問題はこの時期にズバッとするしかないだろうと思う。
そりゃあ、「老人は役に立たない」と言われたら誰でも怒るが、
これはそのような問題ではないだろう。
老人が若い頃と同じ役割にしがみつこうとするから「老害」になってしまう。
年を重ね、経験を積んだ老人の役割は、必ずある。
そして、人間は自分が体験しないことは理解することがとても難しいのだから、若い人達を批判するのではなく、
経験を生かして若い人達を育てる仕事のやり方を、高齢者は開拓していかなくてはならないだろう。
そのために努力して、若い人達をサポートして、若い人が困った時には助け舟を出してこそ、高齢者は若い人達に信頼され尊敬されるはずだ。
時には、広い視野に立っての頑固さや一徹さも、大きな力になるだろう。
自分個人のプライドだけにこだわるのは、一途さとは言わない。
それなりの仕事をしたことは、多くの人が認めている。
その時代には必要だったことも、今の時代には邪魔なこともある。
それを一番わかることができるのも、色々な時代を生きてきた老人の力ではないのだろうか。
私も高齢者の仲間に指先がかかっている。
それぞれの年齢なりの、私なりの役割を果たして行きたいと、中曽根氏や藤井氏のニュースをみながらつくづく思う。
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