今年は三月の大震災やその後の原発事故の影響で、
多くの方々が悲しく不安な思いで年末年始を迎えているだろうが、
幸いなことにわが家では、家族に格別の不安ごともなく、
恒例のこの時期を迎えようとしている。
いつもは30日に行う餅つきも、息子家族の都合により明日31日となったので、
私は現在、おせち料理を作る合間にこれを書いている。
例年なら、今日あたりから息子一家が来るのでこんなことはしていられないのだが、
今年は掃除やおせち料理作りなども、余裕を持って順調に進んでいる。
高齢の両親も、この1年で体力などは低下したが、
まだ愚痴や文句を言う元気は残っているので、ありがたいこととしなくてはなるまい。
「1年が過ぎるのは本当に速い」というのが、
この数日、買い物などで知人に出会った時に必ずと言ってよいほど聞く言葉だが、
なぜか私は、いつもよりその感覚が少ない。
「そうですね」などと合わせてはいるけれど、
なんだか長い1年だったようにも感じるのだ。
どうしてだろうと考えてみたのだが、多分原発事故のニュースのせいなのだろう。
無理矢理に野田総理が原発の安定宣言をしたけれど、
安定には程遠いことは、この地に住む私達にも感じられる。
「早く福島周辺の人たちが安心できるように」と願っていると、
どうにももどかしいばかりなので、
そのもどかしさの連続は、時が速く過ぎる感覚を鈍らせているのかもしれない。
ということは、私と周囲の知人達との感覚のずれはどういうことだ?
そんなことを考えながら、おせち料理作りに戻ります。
来年こそは、皆様に穏やかで笑顔の日々が続きますように。
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最終更新日
2011年12月30日 09時51分01秒
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