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カテゴリ:空室になる原因を探る
「賃貸住宅の空室」の原因を探る。 前回は空室が増加している様々な社会的要因、時代背景に ついて考えました。もう一度復習してみましょう。 要約しますと 1、賃貸住宅市場での供給過多、需給のバランスの崩れ。 2、分譲マンション、分譲住宅などのデベロッパーの攻勢。 3、長引く不況、デフレ進行、サラリーマンの給与所得の下落。 4、少子化、世帯数増加の頭打ち。 5、入居者(新・新世代の台頭)の質の変化。 あくまで私見ですが、以上の理由が外的な要因として考えられます。 ■□ アパートには空室になる原因が必ずあります。 あなたのアパートで、空室になる原因を考えたことがありますか? 「満室だから考えたことがない?」 けっこうじゃあ、ありませんか。 満室だから考える必要もありませんよね。 しかし、今は良くても長い賃貸経営の最中で、いつ空室が発生する かは誰も予測はできません。 空室が長く続いて・・ 「あれっ?おかしいなあ。今までこんなことなかったのにな~。」 今までこんなことを体験したことがない大家さんは、 初めての体験なのでとまどいます。 そうなってから、考えますか? 市場性、環境などの外的要因のせいで空室になることは理解できても、 自分の物件に潜在する内的要因で空室になることに気がつかない 大家さんがほとんどなんです。 不動産会社の「景気が悪い。入居者がいない。」の言葉を鵜呑みにし 外部的要因のせいにしてあきらめているのです。 大家さんは自分のアパートが空室になる原因をもっと探ってみる必要が ありそうです。 過去、私が調査した単身者用の古いアパート、マンション (築15年以上)を例にして考えてみましょう。 ○トイレとお風呂が一体になっている。 ○エアコンが付いていない。 ○洗濯行為を廊下やバルコニーでやらなければならない。 ○キッチンのコンロが一口で、おまけに火力のない電気コンロ。 ○洗面化粧台がないので、キッチンで歯を磨かなければならない。 ○冷蔵庫を置くスペースがないので、廊下に置くしかない。 ○居室は和室で床は畳敷きである。 ○チャイムだけでインターホンではない。 ○物入れが半間しかないので物が納まらない。 ○1階にバルコニーが付いていないので、セキュリティーに問題がある。 ○1階の部屋なのでプライバシーが守れない。 ○玄関ホールの郵便ポストがチラシで散乱している。 ○入居者の所有するモノが、玄関や廊下に無造作に置かれている。 ○建物の外部や隙間に雑草が生えている。 ○廊下、階段にタバコの吸殻が投げ捨てられている。 ○自転車置き場のスペースがない。 ○駐車場を確保していない。(立地、地域性による) どきっ!と、しませんでしたか? あなたのアパートで、該当することはありましたでしょうか? 世の中にアパート、マンションはたくさんあるけれど こんな条件でさえ満たしていないアパートは、ごろごろあるんですよ。 これだけ言って、やっと自分のアパートの欠点に気付きましたか? 設置する設備は挙げたらきりがありませんが、ここに挙げた項目は 空室を埋めるための最低限のレベルと考えてください。 今の時代、その最低限の基準を満たしていないアパートでは空室に なるのも当然のことなのですよ。 仮に現状維持で経営したとしても、家賃はどんどん急降下し 最低ランクに落ち着くでしょう。 大家さんはこのことに早く気がついてください。 気付くのが遅くなればなるほど空室が長期となります。 空室対策110番 メールマガジン『アパート経営で成功する人・失敗する人』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 11, 2006 09:15:35 PM
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