少し前に、漢字が読めない子のためにふりがな付きのテストを利用できる、という話題を書きました。
(▼(過去記事)業者テストの「ルビうち」が標準対応に!)
しかし、ルビ付きテストが利用しやすくなってきた現在でも、まだルビ付き教科書は出版されていません。かなりコストがかかるのでしょうか・・・。紙製のものが出ていなければ、既存の教科書に手作業でふりがなを書いていくか、または、デジタルの支援技術を利用するかです。
そういうわけで、本日、国語の教科書にふりがながないと読めない子のために、「マルチメディアDAISY(デイジー)教科書」を申請しました。
教科書の本文にふりがなをつけてPCやタブレットに表示させたり、一文ずつハイライト表示をさせたり、文字を任意に大きくしたり、自然な音声で読み上げてくれたりする支援が受けられます。
郵送ではなくダウンロードする場合は無料でサービスが受けられるのは大変うれしいです。
詳細や利用申し込みは、こちら↓
▼(公式)マルチメディアデイジー教科書 マニュアル
※DAISYについては、本ブログの過去記事でもふれています。
▼DAISY(デイジー)で、「文字を読む」行為を圧倒的に支援する!(2009年)
▼iPhone、iPad用・障害のある人に便利なアプリ一覧(2013年)
教科書会社(うちの場合は光村図書)のデジタル教科書の試用版もダウンロードしました。
順序的には、こっちが先でしたが・・・。
▼(公式)収録コンテンツ | 学習者用デジタル教科書 平成27年度版 光村図書出版
こちらは児童用のライセンスが1年間に1500円。
教科書会社の公式のものが1500円というのは、結構安いかな、と思います。
児童学習用のものは、試用版がありません。教師用のものだけ無料の試用版があります。内容は似通っているのでは、と思います。教師用のデジタル教科書は、1500円というわけではなく、結構な金額がします。学校で大勢の子どもたち相手に何度も使うのであれば、それも当然かと思いますが。
とりあえず、自分で体験してみてから、夏休み最初の個別懇談で保護者の方に、「こういうものがあるのですが」と情報提供をしようと考えています。
夏休みでの家庭での学習をいかに自立的に進めるか。
上の2つのような公的なものだけでなく、DSのソフト等でも漢字の学習ができちゃう世の中です。
子どもによっては、こういったデジタル機器を使うことで、夏休みの自主・自立的な学習がサポートされる可能性は、大いにあります。
ただ、該当の子どもに効果があるのかはまだわかりません。
合う、合わないもありますので。
明日の通級の時間には、本人にどう思うかも、きいてみようと思います。
本人の意見が、何よりも尊重されなければいけません。(^^)