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きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2020年02月11日
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カテゴリ:特別支援教育
​​気づけば、もう 2月中旬。
そろそろ次年度への引き継ぎに向けて、準備をし始めています。

特別支援教育において、年度をまたぐ時期は最重要の時期です。
引き継ぎの書類を、新しい学校や新しい担任に分かりやすいように書いて残さねばなりません。
保護者や本人の意向も、反映させねばなりません。

その中で、近年は必ず引き継がないといけないこととして
「合理的配慮」という言葉が、ずいぶん知られてきました。

多くの場合、個別の教育支援計画にその欄が設けられていて、引き継いだときにすぐ分かるようになっています。

ただ、この「合理的配慮」という言い方については、分かりにくかったり、誤解を受けやすかったりします。

教育現場への導入初期には、
「今までも配慮はしてきた。通常の配慮とどう違うの?」
という質問をされることがよくありました。

僕の説明がふさわしいものであるか、全く自信はありませんが、僕の場合は、以下のように説明させてもらっていました。

「学校で学ぶ上で必要欠くべからざる変更または調整であり、保護者・本人の意向を受けて学校と合意形成した内容のこと。”配慮”とは言うけれど、原語のReasonable Accommodationを直訳すると、合理的な変更または調整、という意味になる。学校の先生が、その子のためを思っていろいろと工夫したり配慮したりすることはとても重要だけれど、先生個人の判断で行ってきたそれらの配慮や手立てとは、違う」

一応英語科の教員免許も持っていますが、 Accommodationの意味はよく分かっておらず、自分なりに「合理的配慮」について勉強した結果、上のような説明になりました。

ところが、
それならば最初から「配慮」と言わずに「変更または調整」と言えばいいんじゃないの?
という疑問がわきます。

今朝読んだ「障害児を普通学校へ」の会報No.382に、同じ話題が書かれていました。

この1月に一木玲子さんが学習会の中で説明された内容だそうです。

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・「合理的配慮という言葉は、してあげるという上から目線の言葉ではないか」という意見については、一木さんから障害者団体で障害者差別解消法の見直し作業が始まっていて、「合理的変更」「合理的調整」と考えていこうとしているという説明がありました。
(同会報 p7より)
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​自分も同じことを思っていたので、実際に名称変更の動きがあると知って、感動しました。

5年後くらいには、「合理的配慮」という言葉は、変わっているかもしれませんね。

ちなみに「障害児を普通学校へ」の会報は、インクルーシブ教育を実践する上での知識・情報にあふれており、いつも実践への勇気をいただいています。ここで紹介された情報に直接当たってみることも多いです。

同じ号の別のページでは、例えば片桐健司先生の次のような説明がありました。
現場の教員を勇気づける、名言が含まれていると思いました。

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​・松本キミ子さんは、「絵の描けない子は私の教師」という言い方で「キミ子方式」という独自の絵の指導法を提案しています。
教員にとって、どうやってその子とかかわっていいか悩ませる子との出会いこそが、教員にとって最大の学びの場になると思います。

(同会報 p15より)
====================

引用ついでに、同会報p17から、北村小夜さんの名言を引用して、締めくくりたいと思います。

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​・『足りないのは 通常学級の 包摂力です』

(同会報 p17より)
====================


▼​障害児を普通学校へ・全国連絡会ホームページ





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最終更新日  2020年02月11日 07時20分44秒
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