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このところ、勤務校では、YouTubeでの授業動画の配信を各学年単位で行っています。
それぞれの学年教員が工夫して作成し、なかなかいいものができあがっています。 限定公開なので、お見せするわけにはいきませんが・・・。 僕自身は、音楽系の動画を中心に、10年前から個人的にYouTubeで動画を配信してきました。 チャンネル名は、「にかとま」です。 初期の投稿動画は、次のようなものでした。↓ ただ、今回の勤務校での授業動画YouTube配信は、僕の発案ではありません。 むしろ、僕は授業動画の撮影・配信には消極的でした。 僕の意見は、「動画は一方的でしかなく、早期に双方向のコミュニケーション経路を確保するべきだ」というものです。 その意見は、まだ、変わっていません。 ただ、「授業がまったくできない」という状況下で、ICT活用の最初の一歩として授業動画の撮影・配信を始めたのは、なかなかよかったのかな、と思っています。 なんと言っても、参加障壁が低い。 教員はスマホやタブレット、ビデオカメラなど多彩な手段で動画撮影をすることができます。 教員の顔出しをしなくてもとることができ、外国語科であれば、ALTの声の出演もできます。 編集をせずに投稿することもでき、編集する場合にも、学校の古い型の校務用パソコンにムービーメーカーが搭載されていて、編集が容易です。 (※新しいWindows10PCではムービーメーカーは利用できなくなっています。 この点に関してだけは、学校のWindows10が古くてよかった、と思っています。(^^;)) 動画は、「限定公開」にすることで、検索等では現れなくなり、URLを知っている人でないと現実的にアクセスすることはほぼできなくなります。 URLはQRコードに変換するサイトを利用することにより、プリントにQRコードを貼り付けることができ、保護者はスマホのカメラからQRコードを読み取ることで、自分のお子さんに動画を見せることが可能です。 (QRコード作成サイトの例) ▼「QRのススメ」 動画自体は長くても10分ぐらいまで。 新教科書に付いている教科書会社のQRコードから見れる動画もふまえ、それでも補足が必要だと思われる内容に限り、学年教師の手作り動画で補足解説を行っています。 担任を含む学年教師の手作りのため、一方的ではありますが、「お手紙」をもらったときのような、心のつながりを感じられるものにもなっています。 動画の内容は視聴が必須というものではありませんが、室内での運動を担任一同がまず動画の中でやって見せて、「君たちもよかったらやってみてね!」と促すようなものも作っています。 ユーチューバー(?)の僕から見ても、「なかなかおもしろいんじゃないの」と思えるものが多く、現役小学校教諭の動画作成能力もまんざらでもない、と感じました。 1年生向けにはパペットを登場させて教育テレビのようにしたり、子どもたちの実態を考えて工夫しています。 動画配信以外では、プリント課題をポストインで担任が投函・回収するやり方をとっているため、視聴覚教材で補足することは、プリントだけでは学習することが難しい内容について、一定程度役に立っているのでは、と思います。 また、YouTubeの動画を配信するには、学校としてGoogleアカウントを取る必要があります。 アカウントをとったことにより、在宅でもネット上で動画の投稿やチェックがおこなえ、GoogleドライブやClassroomなどの利用も副次的に可能になりました。 (Googleドライブの利用はまだ全くやっていませんが、在宅勤務では今後ファイルのやりとりをする必要が生じてくると思われ、学校外からアクセスできるクラウドサービスの利用は必須かな、と考えています。) 先週新たに分かったのですが、在宅環境の新しいPCであれば、投稿済みのYouTube動画に部分的にぼかしをいれることや、編集で部分的にカットすることが可能でした。 部分的にぼかしをかけるのは、隠したいところを追尾する機能や、同時に複数箇所にかけられる機能があり、重宝します! ▼YouTube:動く対象にモザイク加工できる「カスタムぼかし」の使い方 (「PLUS1WORLD」様) 現役ユーチューバー(?)の僕にとっても、新しい発見の連続です。 「学びを止めない」ために、YouTube動画の利用も含め、いろいろなやり方を検討し、実践していくことは大事なのかな、と思います。 確かに、動画での授業は、NHK for schoolをはじめとして、すでにいいものがたくさんあります。 ただ、そういった既存のものも利用しつつ、足りないところを各学校の工夫で補っていく、というのは、いいんじゃないかな、と思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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