カテゴリ:たのしいべんきょう
昨日の事例のように、子どもが自分で想像を働かせて、創造していく授業。
そういった授業は、僕の一番理想とするところです。 そういった主体的に子どもが輝く授業づくりのためのとびきりの参考書をご紹介しましょう。 藤川大祐先生の『授業づくりエンタテインメント!』です。 『授業づくりエンタテインメント! -メディアの手法を活かした15の冒険-』 ( 藤川大祐、学事出版、2014、1800円、絶版) この本には「15の冒険」として、いろいろなアイデアが紹介されています。 ワクワクする授業のためのアイデアがいっぱい詰まっています。 ワクワクする授業を重視するあなたは、必見です! 藤川大祐『授業づくりエンタテインメント!』 その1 (今回は第1章「若き教師の魂を解放する~明日が楽しみになる授業の極意~」のみ。p66まで) ・導入以前の始まる前が大切 ・(1)予告 (2)ライブ (3)余韻 (p17より) たとえば、以下のような掲示が、予告の例として、紹介されていました。 きんようの そうごうの テーマは ○デ○ア (p16より)授業を楽しみにする気持ちが高まりますよね。 「○○のことでしょ!」と勝手に予想してしまいます。 簡単なことですが、これが、まさに、想像するというやつです。 授業が始まる前から、授業に気持ちで参加しているのです。 今なら1人1台端末があるので、こういった授業の予告も簡単にできそうですね。 余韻としては、1時間の授業の終末であえてまとめをせずに、次回に謎を残すといった手法が考えられます。 本書以外の例としては、有田和正先生の社会科の授業がそういった授業だったことを思い出します。 子どもたちは謎があると自主的に調べだす、ということが、20年ほど前のNHKの番組で紹介されていました。(有田先生の本も、楽しい授業を目指すなら、必見です。) ・アンケート型発問 (p26より) 選択肢を示し、30秒考えさせてから、「Aの人はパー、Bの人はグーを挙げてください」と指示して同時に挙手させる、という手法が紹介されています。正解を当てるクイズのようなやり方も考えられますが、自分の考えを選ばせる「アンケート型発問」も発展として考えられる、ということでした。 ・教室の子どもたち全員が主人公となる物語を日々つくっていく (p55より) 名言です! 教師の毎時間のめあてとして、教室に貼っておいたほうがいいです。 ・意見を一瞬で「見える化」する ・学級で話し合いをするとき、活用したいアイテムの1つが、フリップ (p56より) (画像は、いらすとやさんのもの) 先日受講したホワイトボードミーティングの研修でも、「見える化」の重要性を強く感じたところです。子どもたちにミニホワイトボードを持たせて意見の「見える化」を図る方法もありますが、本書では「A3判の用紙に薄めの方眼を印刷したものを、ラミネート加工したもの」が紹介されています。(p57) ホワイトボードマーカーではなく、太字の水性マーカーを使って書くようです。 ホワイトボードではなくラミネート加工した紙が推奨されている理由は、薄くて自由自在に使えるというところにあるのだとか。 「薄いので、マグネットで黒板に貼ることも可能」(p59)ということで、「なるほど」と思いました。 僕は百均でミニホワイトボードの裏にマグネットが貼られているものを使ったことがありますが、ミニホワイトボードは分厚くて重さが割とあるので、黒板に薄い磁石で貼っても、落ちてきてしまうんです。 今は改良されているかもしれませんが、「薄型フリップ」は、有用なアイデアだな~と思いました! もちろん今は1人1台ダブレットがあるので、タブレット上に指で描くと似たようなことはできるかもしれませんが、アナログで実現するのも、ありですね。 第2章以降の僕が大事だと思ったところは、また明日のブログでご紹介します。 第2章のタイトルは、「一人ひとりの魅力をひきだす~差異を活かした学びのための授業の極意~」になっています。 こういったタイトルがまた絶妙で、タイトルだけで次回予告になっているなーと思います。 余韻を残して、明日につづく! ▼「学校改革」を、いかにしてなしえるか ~藤原和博『45歳の教科書』 (2020/02/02の日記) ↓「たのしいべんきょう」の過去記事一覧は、こちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月11日 06時07分20秒
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