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2024.03.16
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前回紹介した本『メンタル脳』の読書メモをもう少し続けていきたいのですが、その前に。

前回のテーマは、

言葉で表現すると、恐怖が減る。 ~アンデシュ・ハンセン『メンタル脳』その1


でした。

その中で、ハッシュタグ(#)を使って、僕は次の1文を書いていました。

#こちらの話を傾聴してくれる人に対して話をすることが、大切。

このことは本当に必要だと思うので、僕が以前にまとめた文章の中から、関連する内容をここに転載したいと思います。

僕が以前にまとめた文章というのは、『特別支援教育連携マニュアル』というものです。
学校における「支援」における「連携」について具体的な情報をまとめたものです。

その中から今回紹介する内容は、「学級担任がカウンセリングを受けることのススメ」です。





 c 担任への心理的・精神的なサポート

 学校での支援の大部分を担任が受け持っていることを考えれば、担任が元気でなければいくら支援体制を組んだところで機能しないということが考えられる。本稿で提案する児童・保護者を支える連携機関は、基本的に担任の相談やエンパワーメント、メンタルヘルスの面でも力になってくれるが、それに加えて担任のカウンセリングを行う専門機関を紹介しておく。

 場合によっては担任が責任感を感じすぎて「頑張ろう」と思いすぎるがためにしんどくなっているケースもあるため、第3者が担任の言い分を聞くことに徹したり、リラックスを試みたりすることは有効であろう。

 支援チームを組むうえで、支援者が倒れないことは大前提であり、そのためにチームとして役割分担をし、負担の軽減化を図っている。しかし、支援チームの中でどうしても担任は中心的な存在になってしまうので、その精神的負担が今のチーム体制でも軽減できないとなれば、直接的に担任をケアする機関に頼ることも考えるとよい。教員の精神疾患による休職は年々増加している。早めにケアを受ける必要性は非常に高いにもかかわらず1人でがんばりすぎてしまう傾向が強いので注意が必要である。

 具体的なサポート機関として、たとえばT市のK診療所がある。内科と心療内科を併設しているので精神科の単科病院を受診するよりは気軽に受診することができる。診療のほかに、申請すればウォーターベッドによる全身マッサージや、音響効果によるリラックスも受けることができる。利用に際しては保険が適用され、経済的に心や体のリラクゼーションを図れる。

 子どもに心の問題があると思った時に医療との連携を考えるのと同じように、支援者自身に心の問題があるという場合は心療内科やカウンセラーへの相談・訪問を臆することなく実行し、より悪くなる状態や、抜け出せなくなる状態に踏み込んでしまうことを防ぐことを考えよう。

 人間だれしも良い状態の時と悪い状態の時がある。K診療所の精神科医であるI医師は、2014年1月28日の聞き取りの中で、「状態が悪い時に、状態がいい時と比べない。状態が悪い時は、状態が悪いなりに少しでも良かった時と比べるように」と言われた。「あのときは自分はこんなにできていたのに・・・」と今の自分を卑下するのではなく、同じように危機的状態にあったときに、少しでも気が楽になったり、持ち直せたりしたときのことを思い出すようにしたい。どうしても大変な時には気持ちを楽にする薬を処方してもらうなど、具体的な支援を受けることも必要である。

(僕が2014年にまとめた『特別支援教育連携マニュアル』内の記述による)


校内におられるスクールカウンセラーに話を聞いてもらうのも、いいと思います。

どうしても学校教職員は、子どもへの指導や支援が第一になって、自分のことがおろそかになってしまいます。

自分が安定していないのに、子どもたちが不安定になるのは、ある意味、当たり前です。しょんぼり

特に、経験の少ない担任に対して、周囲の先生方による指導や支援は日常茶飯事かもしれませんが、「話をじっくりおちついて聴いてもらうこと」「気持ちを聴いてもらうこと」は、もしかしたら、全くないかもしれません。

「あれは、どうなったの?」
「なんで、そんなことをしたの?」
「なにやってるの?」
先輩教員からそんなことばかり言われたら、子どもでも大人でも、気持ちがしんどくなって当たり前です。
#もちろん先輩方は親切心でこういった声かけをされています。

経験のない人に対して、そういったことを周囲の人が確認していくことも勿論必要なことであり・・・これは、なかなか難しい問題です。

特に、今の学校現場では、経験のない担任であっても、最初から教室をまるごと任されてしまいます。
ふだんどうやっているのかが先輩教員からは分からないので、どうしてもいろいろなことを実際どうやっているのかを確認されることが多くなっているのではないかと思います。
#職員室の中だけでなく、ありとあらゆる「仕事」のなかで、そういうことは起こっています。
#僕は経験的に、特に最初の頃はまったくうまくやることができなくて、周囲からの指導や支援は日常茶飯事でした。
#今考えるとありがたかったですが、当時はしんどかったりもしました。

こういった状況を考えると、カウンセリング的なことは、すぐ近くの周囲の人たちよりも、まったく無関係の、第三者的な人のほうがいいような気はします。

外国の場合、カウンセリングを受けることへのハードルが日本よりも低くて、気軽に話を聞いてもらいに受診しに行っている、ということを聞いたことがあります。

メンタルヘルスは、本当に大事です。
#たぶん、いちばん、大事です。
#すべてのことより
#最優先です。

思い当たるところがあった方は、ぜひ一度カウンセラーさんのところに行ってみられることを、おすすめします。ぽっ

「聴いてもらうだけ」という、ただそれだけのことが、けっこうばかにできないのです。




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最終更新日  2024.03.16 05:58:35
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