テーマ:インクルーシブ教育(46)
カテゴリ:共に生き、共に育つ
「ナニコレ珍百景」が好きで、毎回、録画しています。
日本中のユニークな取組や先進的な取組を紹介してくれるので、毎回の放送を楽しみにしています。 学校が取り上げられることも多いですね。 #前の勤務校の児童も、これに応募しようとしたことがありました。 いつも想像を上回る取組が紹介されているのですが、先週の放送回も、とてもよかったです。 メインで取り上げられているところではなく、後半に短時間で紹介されていたものなのですが、 「病気や障害などで外出が困難な人が遠隔で働く職場の事例」 が紹介されていました。 (画像は該当店舗公式サイト内「ギャラリー」より) #分身ロボットカフェ ↓下のリンク先のTVer見逃し配信で、24分50秒のところから再生してみてください。 ▼TVer「ナニコレ珍百景」3月17日(日)放送分 (※3月24日(日)19:00 配信終了予定) 以下、番組公式サイトから、その部分の紹介だけを転載します。 ●遠隔操作のロボットカフェ 東京都中央区日本橋 DAWN 東京の日本橋にある一見普通のカフェだが、入るとロボットが接客をしている光景。 そのロボットは、富山県在住の方が遠隔操作していた。 接客しているロボットは、病気や障害などで外出が困難な人が自宅から、パソコンやタッチパネルを使って遠隔でロボットを操作しているという。 現在約20台のロボットが、調理以外のほとんどの工程を担っているそうで、職業支援より孤独の解消が目的なんだとか。 (「ナニコレ珍百景」公式サイト内 2024年3月17日放送内容より) 「おお!これは、インクルーシブ教育にもつながる取組だな!」と思いました。 インクルーシブ教育というのは多様な個性を持った子どもたちが同じ場で共に学ぶ教育のことをいいます。 ご存じのように、現在は通常の学校以外に特別支援学校があり、また、特別支援学校に通えないお子さんの中には、支援学校の教師が病院等に出向く訪問学級という制度もあり、病気や障害を理由に多様な子どもたちが別々の場で学ばざるを得なくなっている、というのが実情です。 別々の場で学ぶことの弊害は、友だちとの出会いや交流の機会を奪ってしまうことにあります。 本来はもちろん対面で出会いや交流の機会を保障することが一番だとは思いますが、今の世の中、オンラインでの出会いや交流がどんどんやりやすくなってきています。 こういう技術も、「全く出会いや交流の機会がない」という状況を打破するものとしては、かなり可能性を感じるものであると思っています。 コロナ禍で登校を制限される子がどんどん出てきた時に、オンラインで自宅から授業を受けるということがかなり一般的に行われていました。 長期的な不登校の場合にも、「せめて友だちとの心のつながりを持たせたい」との思いから、授業は無理でも休み時間とか朝の会とかだけでもオンラインでつなげて、不登校のお子さんの顔を画面で見ながら、タブレット越しに友だちが手を振る、という光景が生まれました。 院内学級とか訪問学級といったケースも含めて、「遠隔でつながる」ということは、実験的にどんどんやっていけるのでは、と思っています。 また、社会に出た後も、今回番組で紹介された会社のように、たとえば寝たきりであったとしても働ける、画面越しに職場でコミュニケーションをとれる、ということができると、どんなにいいだろうと思います。 皆さんは、どう思われますか? ▼遠隔操作のロボットカフェDAWNさんの公式サイト https://dawn2021.orylab.com/ ・『分身ロボットカフェ DAWN ver.β』とは、株式会社オリィ研究所が運営する、さまざまな理由で外出することが困難な方々が分身ロボット『OriHime』&『OriHime-D』を遠隔操作しサービスを提供している常設実験カフェです。 私たちはテクノロジーによって、人々の新しい社会参加の形の実現を目指しています。 (上のリンク先の公式サイトより) ↓公式サイトだけでなく、ぜひ、他のサイトで紹介されているのも、見てみてください。 (参考サイト) ▼分身ロボットで人々がつながる、日本橋の実験カフェ (TOKYO UPDATES(トーキョー・アップデーツ)、2022年09月07日記事) ▼「分身ロボットカフェDAWN ver.β」常設実験店レポート 難病や外出困難の人達が活き活きと働けるカフェがついに常設店に (ロボスタ、2021年6月21日記事) ↓こちらの体験レポートもかなり詳しいです 先に働いて慣れている人が、後輩に教える光景も!(遠隔で!) ▼【体験レポート】分身ロボットカフェDAWNは障がいやロボットを感じない最高に楽しい場所だった (ファミケア様、2024/1/4記事) #「ロボットがロボットに教える、という光景がとても斬新で、微笑ましく見届けました。」という記述を探してみてください。 #遠隔でここまでできるんだ! ▼「インクルーシブ教育」がなぜ必要なのか~『「共に生きる教育」宣言』などから考える その2 (2023/07/08の日記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月20日 10時09分56秒
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