テーマ:ちょっといい話!(525)
カテゴリ:共に生き、共に育つ
今の時期、勤務市の5年生は椋鳩十の「大造じいさんとガン」を読んでいます。
『大造じいさんとガン』 (偕成社文庫) [ 椋鳩十 ] この作品は、名作ですよね。 昔から小学校の国語教科書に載っています。 今日は、「大造じいさんとガン」には直接関係ありませんが、ガンの話を、ある本から引用します。 ガンという鳥は、群れをなして飛びますよね。 一羽で飛ぶのと、群れをなして「V」の字になって飛ぶのでは、どんな違いがあるか、知っていますか? 木下晴弘著『涙の数だけ大きくなれる!』には、次のような話が書かれています。 ・前を飛ぶガンが羽ばたくと上昇気流が起きて、後ろのガンが少ないエネルギーで飛ぶことができる ・そのガンが羽ばたくと、今度はその後ろのガンがもっと楽に飛べるようになる。 (p106より) ・疲れた先頭のガンは編隊を離れ、ほかのガンが前に1つずつ詰めていく。 離れたガンは楽な後ろに移るんだ。 一方、今まで楽をしていたガンは、まだエネルギーが余っているから、先頭を切って飛ぶことができる。 ・こういう方法により、ガンは単独で飛ぶのに比較して71%の力で、同じ距離を飛ぶことができる。 しかも、疲れているガンに対して鳴いて励ますこともする。 また、1羽が編隊から脱落すると、2羽のガンが編隊からはずれていってサポートするんだ。 (p107より) 「大造じいさんとガン」でも、ガンのリーダーである残雪が、我が身を呈してほかのガンを助けるシーンが描かれています。 ガンというのは、仲間を大切にする鳥なのですね。 このガンの話をすることで、「人間も含めて動物というのは、ほかのサポートがあって初めてより良く生きられる」(p107)ということを、著者の木下先生は、子どもたちに教えられているのだそうです。 #もともとは、木下先生が比田井和孝先生からお聞きした話だそうです。 『生きる力がわいてくる「自分へのメッセージ」 涙の数だけ 大きくなれる! 』 (青春文庫) [ 木下晴弘 ] 上の本は文庫本で小さいのですが、こういった「子どもたちに伝えたい、いい話」がたくさん載っています。 ご存じなかった方は、一度、読んでみるといいかもしれません。 そして、自分が感動した話を、子どもたちにしてみて、「いい話のリレー」をしていけると、ステキですね。 ▼「説明ではなく、物語に」 ~中野敏治『一瞬で子どもの心をつかむ15人の教師!』 (2023/03/22の日記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年02月28日 20時03分03秒
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