前川淳 『本格折り紙』
先日の<東京国際ブックフェア>で、書道や絵画などの手ほどき書を出版している<日貿出版社>のブースを拝見。そこで、折り紙の本をみつけました。 本格折り紙折り紙って、子どもの遊びだと信じてるあなた。大人が折り紙するのは、千羽鶴こしらえるときぐらいだと思っているあなた。違うのよ。シンプルな山折り・谷折りばかりでなく、折り目をつけて開いて逆側から折ったり、などという手順を重ね、想像を超える立体ができあがります。本の帯にも、綾辻行人氏(ミステリ作家)絶賛!大人向けの折り紙に興味をもつきっかけになったのは、この本でした。小さなパーツをたくさん折って組み合わせ、表紙のような複雑な形の汽車を作ったり、花びらが何枚も重なって開いている薔薇の花を1枚の折り紙で作ったりするこの本は、工業高専で数学を教えていらっしゃる先生が考案された、これまで見たこともないような折り紙の折り方が紹介されています。 折り紙夢worldそして、この本も。これも、小さなパーツをパッチワークのように組み合わせます。古くから、くす玉を作るのに使われている方法ですが、それで出来上がるのが、多面体だというところが斬新。正八面体、正二十面体、などなど…幾何の授業で、思い浮かべるのに苦労したような立体図形が、折り紙で、この手で作れちゃうのです。 はじめての多面体おりがみと、偉そうに紹介していますが、こういった折り紙の虜になったのは、私よりもガンでした。小学生のころも、夏休みの自由課題には、正多面体だったり、汽車と家と林などを配置したジオラマを作ったり、ミウラ折りを紹介したりなどしたものであります。今回も。折しも、プレ夏休みに突入して、工作したい気分・満点。「すげ~!」「これ、ホントすごくない?」繰り返しつつ、折っております。律儀にも、1ページ目から順番に…数学の問題集を紐解くがごとく… ゾウさんとキリンさんです ねずみチャンが見上げています。 イノシシくん。牙もあります! サンタさん…表裏の色を利用、切り目は入れていません。 なんとハイクオリティな紙兜。 フリッパー、来い! (古い) 4種のおつまみが入ります。これも切り目なしの1枚でできました。熱心に毎晩折り紙を折る高1男子ってどうよ。ていうか、それを利用してブログにしちゃう母ってどうよ。ページが進みますと、表紙のような、5本指の<悪魔>も作る…ではなくて「飼いならす」ことができるそうです。頑張れ、ガン。