オーバーエベレスト~陰謀の氷壁
11月23日勤労感謝の日。今日も朝から雨が絶え間なく降ってとても寒い。空がうす暗く陰鬱な雰囲気が地上を占めている。さて、今日はどうやって有意義な一日にしようかと悩んでしまった。午後、思い切って千葉市まで遠出して映画を観た。「オーバーエベレスト~陰謀の氷壁~」という標高8,848メートルを誇る世界最高峰のエベレストを舞台にした、日中合作のスペクタクル。救助隊が墜落した飛行機からの機密文書回収に挑む。中国人スタッフが多くほとんどわからないが主人公は我らが役所広司さんである。救助隊長という役柄に恥じないピッケルワーク、ザイルワークや身のこなしを見せてくれた。 正直言ってエベレストを背景にしたのが目玉だけど、あり得ないような場面が多くて驚いた。C2だと6400m程度はあるはずだがそこで高所靴にアイゼン付けて走ったり、乱闘したりする。もっと高所のデスゾーンと言われる8000m辺りでも乱闘やライフル銃の乱射がある。勿論酸素ボンベは吸ってない。エベレストは実写なのかCGなのかわからないが違和感はなく、いつものエベレストだったが、これまで観た山岳映画より厳しさが感じられなかった。女性の主人公がビレイ無しのフリーソロで氷壁の長い距離ずっとアイスクライミングして山頂まで出る。こんなこと可能か?8000mを舞台にしたアクション映画というのが現実的に無理な気がした。実際の山岳の状況と合ってない。それにストーリーもゴチャゴチャしてすっきりせず、中途半端な作品だった。