テーマ:熱帯魚&水草の話(1118)
カテゴリ:熱帯魚
通称:キャスイット・ダニオ 分布:ミャンマー 体長:4cm 飼育:★(容易) 繁殖:★(容易) さて久々に、さかなおやじのひとりごと本編に戻りましょう。エート、確かダニオの仲間でゴールドリング・ダニオまで紹介したような気がします。・・・と言う事なら、今日はダニオ・キャスイットを紹介する事にしましょう。なんだか見た目はゼブラ・ダニオに良く似てる気がしますがボディを走るストライプがジグザグになってるのが特徴です。それと、なんだか体色が薄らボケたようになっているのは、本種の特徴ではなく単に我が家にいたモデルが万全じゃないからで(苦笑)、本当はゼブラに負けず劣らず濃紺&ホワイトストライプが鮮やかです。 ダニオの仲間だけあってやっぱり丈夫で飼い易いんですが、かなり臆病者です。体長はゼブラ・ダニオやレオパードなんかに較べて明らかに一回り大きくいかにも図太そうな感じなんですが、チョット驚くと30分ほど物影に潜んでまったく姿を現しません。もっともこれは、ゼブラ・ダニオと異なりほぼ100%現地採集個体が輸入されてくるので、養殖物ばかりのゼブラやレオパードと異なるだけで、今後養殖が進めばデリカシーのかけらもない(笑)せわしない魚になっちゃうのかも? ミャンマーが一種の鎖国状態の頃はまったく存在を知られていなかったのですが、ここに来てミャンマーの軍事政権が外国の研究者が国内に入ることを許可するようになってから発見された比較的新しい種類です。今やダニオ属研究の第一人者とも言える存在のファンファン女史により記載されています。もっとも、まだまだ細かい事は良く判っていないようで、おなじキャスイットの名前でヒレが鮮やかなオレンジ色に染まる個体とか、様々な色彩変異が輸入されてきます。 そんなキャスイット・ダニオのカラーバリエーションの中でもっとも注目すべきなのが2番目の画像の個体でしょう。全身やや大きめのダークブルーのスポットが散りばめてあります。一応、現時点ではこの魚もキャスイット・ダニオだとされていますがこりゃ明らかに別種でしょう。つまり、ゼブラとレオパード、スポッテッドとゴールド・リングそしてここにキャスイットのストライプとスポット・・・もう皆さん私が何を言わんとしているのかお判りだと思います(笑)。 点と線の関係、つまりレオパード・ダニオがゼブラ・ダニオの改良品種なんかではなく自然界に存在していても少しも不思議ではないと言う事が。おそらく、現時点でキャスイット・ダニオの2タイプが別種とされていないのは遺伝的にかなり近いからなんだと思われます。だとすれば、ゼブラとレオパードが遺伝的に非常に類似しており(そこがレオパード改良品種説の根拠)、交雑実験でも生殖的隔離機構が見出せないのも少しも不思議ではないと言うのが、さかなおやじの独断と偏見に満ち満ちた仮説なのでしたぁ~♪ うーん、返す返すももう少し若くて子供なんていなければこのあたりに関してじっくり研究してみたいなぁ~。もちろん、学究生活に戻ってね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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