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参りましたよ。ええ、参りました。人間の傲慢さには思い切り白旗です。
これが何の話なのか知りたいときは、「中国」だとか「自給率」だとか「輸入食品」だとかで適当に検索をかけてみてください。云わんとするところをお察し頂けると思います。

でもまぁこれはブロガーだけが悪いんじゃない。似たようなことを、というかブロガーに先んじてテレビのエセ文化人のコメンテーターが宣ったことを、観ていた人間が共感して自分の意見として書いてるだけなんだろうけど。

だってね、自給率の低さを農業の所為にしたり、農政の問題にするのは責任転嫁だと思いませんか。「日本は何故自給率が低くなったのか?」を考える前に、「人々は何故農業から離れていったか?」を考えてみればわかりやすい。

飛ぶ鳥を落とす勢いの中国でも農村部と都市部との経済格差は著しいものになっている。南米でも一次産業に頼っている国々では、そうでない国との格差が広がっている。

経済が発展すれば産業は一次から二次、二次から三次へと移っていくという法則をうたったのはペティさんとクラークさんだが、経済の発展というのは金への臭覚と執着でもあるから、より儲かるところに人々の関心と挙動がシフトしていくことが結果としてそのようになるとも言える。

つまり一次産業は儲からない。おそらくそれは常識だろう。
何故ならその産物には鮮度があるのだから。そもそも通貨とは鮮度を気にせずにいられるように、価値の保存のために考案されたものだ。

一次産業では産物の鮮度が落ちれば無価値になってしまう。だからといって鮮度を保つ技術を使えば、今度はコストがかさんでくる。だから早いうちに売らねばならない。買い手はそれを知っているから当然ながら足元をみる。

儲けるためには沢山売らなければいけないが、そだけの商品を確保しておく必要が出てくる。だが早いうちに売らなければならないものを沢山の在庫を抱えるにはリスクが高すぎる。

技術が発展したといっても相手にするのは自然である。災害や不作とのリスクを負いながら、かといって豊作や大漁では値崩れを起こしてしまう。金儲けだけを考えれば割にあわない職業なのだ。

儲けることが難しい仕事をどうして人に薦められる?
自分は安定した月給取りをやりたいが、農地を持ってる人はもっと頑張ってくださいよとでもいいたいのか?
農家に生まれた人間は責任を持って農業を続けろとでもいうのか?

それでは武士の発想だろう。「農民は生かさず殺さず」とまではいかないが、「儲けさせずに生活できる程度の収入で」と言ってるようなものだ。

本当に自給率について真剣に考えているのなら、農業に従事する者の生活を保証してやらなければ嘘だ。

しかし近代日本の政治の歴史でもある政府・自民党がこれまで行ってきた農業優遇の政策は、ことあるごとに批判の対象にもなってきた。
農地に余剰があれば収穫が上がりすぎ値段が下がり、値段を安定させるために破棄すれば勿体ないといわれれ、農地を削れば不作のときには問題視される。
政府が農家の保護政策をとれば過保護だと批判され、規制を緩和して市場を開放すれば農家は厳しい現実に晒されてしまう。

今の御時世ならそういった農政の見直しも許されるだろう。しかし消費者がどこまでそれを認知しているかは疑わしい。農業を保護するということの選択肢はそう数の多いものではない。

もし無条件に補償金を渡すようになれば必ず似非農家が横行するだろう。
もし輸入食材に重い関税を設ければ世界から日本が輸出する工業製品に対し報復処置をとられかねない。
もし政府が介入して価格の安定をとるとすると、それは食糧配給制度の入口である。

そしてもっとも覚悟して想定しておかなければいけないことは、外国産食材が全て100%安全で衛生的で安心できるようになっても、そういったことは続けなければいけないということだ。

そうでなければ保護とはいえない。
安くて美味しく安心な外国産が出回っても、消費者は国産を指示し続けてやらなければいけない。

「日本は何故自給率が低くなったのか?」
農家が農業から離れていったからだろう。

「人々は何故農業から離れていったか?」
国民が農家を見捨てたからだろう。

裏切っておいて今さら何を言い出しているのだろう。
高い物を身に着ける余裕があるのならエンゲル係数高めてでも国産を喰え。
安物を食べすぎて太り、ダイエットのために出費するぐらいなら、始めから国産を腹八分目めだけ喰らっとけ。
覚悟もないのに憂いでるふりをするなといいたい。





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最終更新日  2008.02.23 23:11:51
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