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カテゴリ:アート
上野の岩崎邸を出た私達は、次に不忍池ほとりでぼんやりし、池をめぐって国立西洋 美術館に出て「フランク・ブラングィン展」を見る。この画家については私はよく知 りませんが、松方コレクションの蒐集に尽力した人だとのこと。造船所を描いた作品 が多く、造船業で財を成した実業家・松方幸次郎と親交を深めたのもうなづけます。 ブラングィンは若い頃にモリス工房でアーツ・アンド・クラフツ運動に傾倒していた こともあり、室内装飾や工芸にも才能を発揮していたそうです。彼の絵は的確な描写 による具象なので、イラストレーターと比較するのは失礼かも知れませんが、ハワード・ パイルやその弟子のマックスフィールド・パリッシュのイラストを見るような気分で 楽しめました。 コルビジェの国立西洋美術館もじっくり見たかったのですが時間がなく、豊富なコレ クションも早足で通りすぎただけでした。というか、私が集合場所を間違えてみんな を探し回ったからですが。ま、この建物はコルビジェが構想スケッチを描き、弟子の 前川國男や坂倉準三らが実設計をしたとのことです。でもコルビジェの設計料は莫大 だったとか。 美術館を出ると力感溢れるロダンの地獄の門、カレーの市民が見送ってくれました。 ブラングィンのおかげで贅沢な気分にさせてもらいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024/01/06 09:59:37 PM
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