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2011/06/06
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カテゴリ:音楽
ウクレレに興味ない人にはどうでもいいことでしょうが、ま、とりあえず。
ウクレレとはハワイ語で飛び跳ねる蚤という意味だそうで、ポロポロしたその音色から
きています。おまけに一番低い音がくるはずの第4弦に1オクターブ高い弦を張るので、
ジャランとコードを弾くとからっとした乾いた高い音が出る。これがウクレレの小気味
いいリズムを作り出します。

これは伴奏用にコード弾きするにはいいのですが、メロディを弾くとなると低い音が足り
ず、途中で転調しなければなりません。そこで考えられたのが、第4弦にギターと同じ弦
を張る「ローG」です。ただ、このスタイルの欠点は、ウクレレの胴が小さいために低音
をうまく響かせることが出来ないことです。

この「ローG」は別名「オオタ・サン・スタイル」と呼ばれます。ハワイ生まれのハーブ
・オオタ氏によって有名になったからです。世界広しと言えど、世界から「サン」付けで
呼ばれるのはこの人だけではないでしょうか?

彼が有名になったきっかけはアンドレ・ポップが彼に贈った名曲「ソング・フォー・アンナ」
のヒットによるものです。彼の他の曲も天気予報のバックでよく流れているので、皆さん
も耳にしたことがあると思います。

Song for Anna (Herb Ohta) 1974

オオタ・サンの音色はCD録音に使われたウクレレによって違いますが、実にツヤのある
いい音をしています。それは愛用のマーチンのエレアコのせいなのか、録音技術のおかげ
なのかはわかりませんが、ウクレレらしくないギターもどきの音になっています。
だから正当なウクレレ・サウンド愛好者からは「ローG」は邪道と呼ばれることもありま
すが、ま、これは仕方ない。私は邪道でも弾き易いから「ローG」のほうが好き。

オオタサンのレパートリーは約6000曲、アルバムは70枚を越えるとも言われていますが、
私は10枚ちょっとしか聴いてませんが、ハワイアンよりスタンダード・ジャズのソロ弾きが
好みです。
下記のベースだけを従えた1曲もいかすナンバーです。ウクレレでチョーキングを多用する
ってのもニクイです。チョーキングというのは、押さえた弦をぐっと押して半音高くさせる
手法ですが、短い弦でこんな事やるとすぐ弦が狂うので、普段は禁じ手なんですがねえ。

Herb Ohta - Something a Lot Like Me -"Ukulele in Paradise"

それより、オオタ・サンは「ウクレレの神様」なんて呼ばれていますが、その素晴らしさは
巧みなソロ・プレイだけでなく、アドリブフレーズの素晴らしさにあるように私は思います。

その事は誰も言及しないので不満なのですが、試しにこの「ウイスパー・ノット」のアドリブ
・プレイを聴いてみて下さい。途中でエレキでジャズっぽいアドリブが入るので、これと比較
してみるといいでしょう。私はジャズのアドリブ理論のような難しいことは分かりませんが、
彼の明快で骨太でメロディアスなアドリブフレーズは、時として主旋律のフレーズを上回って
魅力的に聴こえ、すっかり酔ってしまいます。みなさんはどう思われますでしょうね?

Herb Ohta-Whisper Not-"Magical Uklele

残念ながらYOU-TUBEではオオタ・サンのいい動画がほとんどありません。それに彼のほのぼの
とした性格も魅力なのに、あんまりいい顔してる動画も少ない。
息子のJr.と「ヒイラヴェ」を一緒に演奏しているのを見ると、二人とも難しい顔をしていて
残念です。Jr.はオヤジさんに厳しくしつけられたのか、どことなく地味な雰囲気ですね。
Jr.もせっかくのテクニックがあるのだから、ジェイク島袋に負けないハデさが欲しいなあ。


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さてオオタ・サンのアルバムですが、私としてはこの2枚がお勧め。

●MAGICAL UKULELE / Herb Ohta / ALFA MUSIC 1996
 これはジャズナンバーがメインのアルバムで、選曲、演奏、伴奏、録音すべて充実して
 おり、オオタさんのアルバムの中で1番の出来だと思います。
 しかし残念ながら現在では入手が困難とのこと。オークションを狙うしかないようです。
 先のWHISPER NOTや「ILL CLOSE MY EYES」「HAWAII」「CLOSE YOUR EYES」などいいねえ。

●LEGENDARY UKULELE / Herb Ohta / SUN BRAIN 1998
 オオタ・サンは朝鮮戦争の頃、通訳として日本に滞在しており、帰国する直前の1962年に
 親交のあった愛好家たちをポリドールのスタジオに集めて記念のライブを行いました。
 当時はハイGのチューニングでしたが、ウクレレ1本でソロに伴奏を入れながら多彩な音
 を奏でる日系ハワイの青年に皆、驚嘆したそうです。ジャズ、ポピュラー、クラシック、
 ラテンと多彩な選曲です。
 その時の素晴らしい演奏は山口軍一さんが10インチのオープン・リール・テープに録音
 しました。そのことは関係者には伝説として言い伝えられていましたが、1998年にCD化
 されました。28歳のオオタさんがジンを回し飲みしながらの演奏で、くつろいだ雰囲気
 のオオタさんと息を凝らして演奏に聴き入る人々の雰囲気が伝わってきます。ご本人が
 「もうこんなには指が動かないよ。」と認める程の名演奏。これも現在入手困難とのこと。
 なぜこのような名盤が流通しないのか、CD業界って不思議ですね。

そのアルバムの1曲目「スター・ダスト」/多くのウクレレ・プレーヤーが目指す曲です

Star Dust By Herb Ohta San played with Ukulele





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最終更新日  2011/06/08 09:21:32 AM
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