リバーサイド・カフェ

「停電時は太陽光発電のスイッチを切り替えて、このコンセントから電源を
とってください。」と言われて驚いた。　えー！停電の時は自動的に切り替
わって家全体に電気が供給されるんじゃなかったの？　
勝手にそう思い込んでいましたが、ソーラーパネルを屋根に設置し、パワコン
に繋げたあとの使い方の説明になってはじめて、意外な事実を知りました。

だって太陽光発電を導入した理由のひとつは停電対策なのだから。いつ停電
してもクーラーつけてテレビや冷蔵庫を使える、などと思ってたのですが、
たった１個のコンセントじゃ使える機器は限られます。家の電源につなげら
れる仕組みに改善してもらわんと不便だと腹をたてましたが、後でよく考え
たらそれは無理なようです。昼しか発電出来ず、最大出力20アンペアで、
しかも不安定な電源だから、そのまま家の電源につなげることは出来ない。
だからあくまで非常用電源としての使い道しかない。
これは早がてんでしたなあ。

とすると、もし将来電力会社が電気を買ってくれなくなったら、このソーラー
パネルは何に使えというのか？現在は42円で10年間買い上げてくれる約束に
なっているが、10年後にはそんな制度はなくなるかもしれないし、価格変動
で金額的にペイできるとは限らない。（民間の風力発電からの買い取り価格
は８円だなんて、先日TVでやってた。電力会社はえげつない！）だから売電
しないで自分の家で使おうとしたら...、いったい何に使う？


大決心した太陽光発電の導入。先週から取り付けがはじまったのですが、初日
でトラブル発生。うちの屋根が軽量構造のため根太がなくパネルが取り付け
られないとのこと。メーカーと相談してもらって急遽、屋根裏に木材を入れ
ての追加工事。ところがこの日は35度を超える猛暑日。屋根裏のフタを空け
ると、こもってた熱気がモワーと溢れ出て、近くの温度計は40度を超える。
密閉された屋根裏はオーブン状態。工事の人が無事に生還してくれて一安心。

次の日からは土砂降り。やっと晴れた日はまだ屋根が濡れていて滑るので延期
となって、一昨日やっとのことで工事完了し、来週から始動の予定となりました。

もう一つのがっかりは、ソーラーパネルの屋根への収まり。三角屋根に四角
のパネルなどいやなのでソーラーには興味を示さなかったのですが、三菱に
三角タイプがあるという。私のいた会社でもソーラーパネルを扱っていますが、
やむなく他社製にしました。
しかし角度は45度タイプしかないので、うちの屋根の角度にフィットするかと
心配だったのですが、営業の人は大丈夫ですきっちり収まりますと自信たっぷり。
で、出来てみると案の定角度が合ってない。屋根を平面で見ると45度だが傾斜
がついてるので角度は変わる。でしょう？と後で嫌味を言ってももう遅い。
まあこれは予測してたことだからあきらめるしかない。

というわけで工事はなんとか無事に終了しましたが、結局「ソーラーパネルは
電力会社に卸す野菜の畑だが、非常時にちょいとつまみ食いできる程度の利点
がある」というものだと今頃気づきました。
ひょっとしたら赤字になるかも知れない、という不安が頭をもたげましたが、
ま、それでも脱原発にわずかでも役立てばそれでいいです。



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上記の記述の中に誤解がありました。正しくは下記です。：2011.8.29

・通電状態では、発電した電気は家庭の分電盤に入って消費され、余った電気が
　買い取られるので、電気は自給自足してるといえます。

・電気の買い取りはずっと続く。ただし次の10年間の買い取り価格は電力会社が決める