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カテゴリ:優待株について
さて今日は「勝てる優待グロース株」発掘の魔法の公式であるウィリアム・オニールの「CAN-SLIM法」の変形バージョンの
を使ってPF9位の主力株の8591オリックスを見ておきます。
YOU= ゆー:優待のゆー
株価上昇のカタリストとなる 意味のある魅力的な優待が付いている こと。 そして1単元投資時の 「配当+優待」の実質総合利回りが4.0%以上である こと。 「優待原価率」が適正で長期間無理なく継続できる内容である こと。この3点が株式市場で負けずに生き残れる魔法の 「優待エアバッグ」作動の前提条件 となる。
オリックスの5000円相当のカタログギフトである「ふるさと優待」が戦闘力の高い魅力的な優待であることは間違いない。実際に昨年戴いた牛たんも実に美味しかった。また 現在100株保有時の総合利回りは7.3% にも及んでおり、 オリックスの知名度の高さ・業界内での立ち位置を考えると驚異的な高さ である。
C= Current Quarterly Earnings 直近の四半期の1株益。最低でも18~20%は上昇していており、「勢い良く成長している」こと。
1月27日発表の3Qを見ても、問題の無い綺麗な成長が続いている。
A= Annual Earnings Increases 年間の収益増加。過去5年間に意味のある成長が認められること。連続増益が望ましい。
(上記データは四季報オンラインプレミアムより引用。)
過去5年間以上に渡って綺麗な利益成長 が続いている。
N= New Products、New Management 新製品、経営陣の入れ替え、属する業種の重大な変化などがあったこと。
設備や自動車などの伝統的なリース業にとどまらず、不動産、投資銀行・債権回収・施設運営などの事業投資、銀行・保険・カードローンなどのリテール金融といった経営多角化で リース業界の枠を超える新たなる挑戦 を続けている。またカリスマ経営者の宮内義彦氏の 後任の井上亮CEOの元でもその成長路線を継続 している。
N= New Highs 株価が年初来高値、昨年来高値、上場来高値などの新高値をつけていること。
この点は全然駄目。良好なファンダメンタルズとは裏腹に株価はヨコヨコが続いている。
S= Supply and Demand 株式の需要と供給。 発行済み株式数が少ないこと。需給の法則から騰がりやすい小型株であること。
これも駄目。めっちゃ大型株である。
L= Leaders 相場を主導する銘柄であること。少なくとも業界の上位2、3社に入っていること。
総合リース国内首位であり、同時に独立系で業界草分けの先導者 である。
I= Institutional Sponsorship 有力な機関投資家が保有していること。何故なら機関投資家は大多数の投資家よりも経験豊かで、より優れた投資実績を持ち、銘柄の選定にも長けているからである。
上位20位までの大株主は、外国の投資家を中心として全て「有力な機関投資家」 で占められている。
M= The General Market 相場全体のトレンドが悪くない、下降トレンドではないことを確認すること。
現在の日本のマーケットは中期で見て下降トレンドに入っている可能性が高い。なのでこのMは満たさない。
オリックスの分析は以上です。総合的に見て、YOU-CAN-SLIM法では非常に高得点ということですね。超大型株であることだけが惜しまれます。
これからもこのYOU-CAN-SLIM法を使って、有力な優待グロース株の発掘を継続していきたいと考えています。
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Last updated
Feb 24, 2016 06:55:18 PM
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