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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベスト63位
マーケットのテクニカル分析 (ジョン・J・マーフィー著、パンローリング社) の第2弾です。 今日はまずは第1章 テクニカル分析の哲学 をメインに見ていきましょう。 テクニカル分析で用いられる多くの手法はトレンドフォロー型である。 いやあ、世界ナンバーワンのテクニカルアナリストの言葉は歯切れが良くて最高ですね。第1章からこの切れ味。期待が高まります。♬ 両者(テクニカル分析とファンダメンタルズ分析)とも価格がどちらの方向に動くかを判断するための分析であり、同じ問題を異なった角度から取り組んでいるにすぎない。ファンダメンタルズ分析者は相場が動く「原因」を研究している。一方、テクニカルアナリストが研究しているのは、その「結果」である。 我々ファンダメンタルズ派とテクニカル派と言うのは、とにかく様々な面で「宗教論争」的に激しく対立しがちな訳ですが、マーフィーはそれをやんわりとたしなめています。「トムとジェリー、仲良くケンカしな。」という事でしょうね。(笑) チャートが非常に主観的であるというのは本当 である。 チャートを読むことは、ひとつのアート である。チャートパターンが明白なときは、ほとんどない。経験を積んだチャート分析者たちでさえ、パターンの解釈が一致することはあまりない。そこには常に懐疑と不一致の要素がある。本書で論じるようにテクニカル分析には多くの様々な手法が混在している。 そう、 テクニカル分析はアート なんですね。その一方で、我々バリュー投資家が専門としている ファンダメンタルズ分析は非常に明快で、再現性があり論理的で分かりやすい ものです。そしてその 長所を愛しているからこそ、私たちはバリュー投資家で在り続けている んですね。 チャートは単なるデータの記録 である。。。 データ自体にはほとんど価値はない。それはペンとキャンパスのようなもの である。それら自体には何の価値もない。だが、才能ある芸術家の腕にかかれば、それは美しい絵になる。 マーフィーがいきなり喝破しているように、テクニカル分析はアートに過ぎません。ただし、だからといて価値がないわけでは全くありません。何故なら、使う人間の技量によって驚異的な結果を出すことができるからです。それは、 ジョージ・ソロス スタンレー・ドラッケンミラー ポール・チューダー・ジョーンズ エド・スィコータ マーティン・シュワルツ ら、 多くのテクニカル投資の巨人が想像を絶するほどの金銭的成功を収めているという「明白な事実」 が何よりも雄弁に証明していますね。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 2, 2017 01:46:02 PM
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