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カテゴリ:株式投資全般
大きな絵は小さな絵から出来ている。
これはカーレースの世界最高峰フォーミュラ1のハース・フェラーリのチーム代表であるギュンター・シュタイナーの言葉です。極めて競争が厳しくまた変化が激しいF1の世界と我々投資家が戦っているマーケットには共通点が多く、F1界からはとても多くのことが学べます。 私はシュタイナーの言葉をしばらく前に読んだ時に、「これは今まで聞いたことが無かった格言だけど、なんだか妙に心に刺さるな。」と感じました。そして何故だかその後彼の言葉を何度も何度も思い出すようになりました。 その後だいぶ時間が経ってから突然に、「あっ、これはポートフォリオの管理と主力株の選択法にぴったりと当てはまる言葉なんだ。」と気付きました。 さて私のポートフォリオの組み立て方は、バラエティに富んだ約750銘柄からなる「優待株いけす」の中から総合戦闘力が抜きんでた子を見つけて、その力に応じてどんどんとポートフォリオ上位に抜擢する、逆にダメな子はどんどんと下位に落とすというシンプルなものです。 ただ「優待株いけす」をボーっと眺めていてもなかなか良い銘柄を抽出できないので、魅力的な業界の優待付きの銘柄をバルクで買って、徹底比較する中で特に光っている子をプロジェクトを代表して上位に引き上げるというやり方を近年は好んで使っていました。 具体的には、優待地銀株バルクプロジェクト、優待ホームセンター株バルクプロジェクト、優待メディア株バルクプロジェクト、優待SC(ショッピングセンター)小売株バルクプロジェクト、優待倉庫・運輸関連株バルクプロジェクトなどを実行していました。 どの業界にも「優待は付いていないけど、でもとても良い銘柄」というのが沢山ある訳ですが、これまでは原則としてそれらを買うことはありませんでした。自分にとって非優待株はコア・コンピタンス領域の外の専門外であり、ブリザード吹き荒れるアウェイの地で戦う事は危険だからです。 ただ、冒頭のシュタイナーの言葉「大きな絵は小さな絵から出来ている」を反芻している内に、「そうか、各バルクプロジェクトという小さな絵のクオリティと解像度を上げてこそ、主力株という大きな絵の魅力や力強さが増すんだ。」という事にハッと気づきました。そしてこれまでの自分のやり方には「根本的な大きな欠陥」があったことに思い当たりました。 間違いは気付いたのならすぐに修正しなくてはなりません。私は大至急、突貫工事でその作業に突入したのでした。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 18, 2022 07:47:36 PM
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