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みきまるファンド
優待株の中から割安で総合戦闘力が高い銘柄を選別し、3~5年の中長期の時間軸で戦う「優待バリュー株投資」を実践。何があっても決して諦めず、少しでも良い投資家になることを目指して日々精進しています。
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免責事項 : 当ブログは私が少しでも成長し、「より良い投資家」 になるための私的な勉強の場として運営しています。記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100%ご自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト137位
投資の科学 (マイケル・J・モーブッシン著、日経BP社、2007年)
の最終回第11弾です。
今日は、第29章 べき乗の威力 から。
一般の人々はいわゆる「80対20の法則」を通してべき乗法則に親しんでいる。
ところで、投資家がべき乗法則に注意を払う必要があるのはなぜだろうか?
第一に、べき乗法則に基づく分布が存在することがわかれば、リスクについての認識を新たにすることができるからである。ファイナンス理論の大半ーリスクモデルを含めてーは、株価変動が正規分布または対数正規分布に基づくことを前提としている。べき乗法則に基づく分布は、理論上の予測をはるかに超える大きさの価格変動が、ごくたまにではあるが周期的に発生することを示唆している。こうしたファットテール現象は、ポートフォリオを構築し、活用するうえで重要なのである。
第二に、べき乗法則の存在は、自己組織化するシステムの根底に何らかの秩序が存在することを意味するからである。
最後は、標準的な経済理論では、べき乗法則(が当てはまるような現象)を簡単に説明することが出来ないからである。
べき乗法則は、数多くの社会的・生物学的・物理的システムを面白いほど正確に表現できる。べき乗法則が成り立つ分野は、たいてい投資家が興味を持っている分野である。
べき乗法則を正しく理解できれば、賢い投資家は一味違う洞察力を得ることが可能になり、そのことは、優れた投資方法を見つけるうえで役立つだろう。
べき乗法則が成り立っている株式市場では、常に「想定外で」、「予測不可能な」ことが、「あり得ない頻度の高さ」で起こり続けます。
この様な性質を持つマーケットにおいては、「自分が正しいことを証明しよう」と言う様な傲慢で不遜な態度は「驚くほど高くつく」ことがあります。そして場合によっては「投資家としての死」に繋がることさえあります。
全知全能の神であるマーケットは決して間違えることはありませんが、彼がどこへどのように向かっていくのかは誰にも分からないのです。だからこそ、私達投資家は、市場に敬意を払い同時に謙虚であり続けなければならないんですね。
さてこれでこの本の紹介は終わりです。投資家としての「大切だけど、あまり知られていない事」をたくさん教えてくれる素晴らしい1冊ですね。未読の方は是非。(終わり)
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Last updated
Sep 13, 2023 06:51:29 PM
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