無事、出張から戻ってきました。帰りのフライトではずっと寝ていましたが、成田からのリムジンバスの中で読み始めたこの本が面白く、仕事を終えてからも家に直接帰らずに喫茶店で続きを読んでから帰るほどはまってしまいました。アマゾンマーケットプレースで購入した森絵都さんの作品です。
森絵都さんの作品は、産経児童出版文化賞を受賞した『
カラフル』を皮切りに2006年に第135回直木賞を受賞した『
風に舞いあがるビニールシート』、『
宇宙のみなしご』と読んできましたが、この『
いつかパラソルの下で』が一番好きかもしれません。『
カラフル』や『
宇宙のみなしご』が子どもにも楽しめる作品だったので、そのイメージで読み始めると出だしでいきなりがつんとやられます。小学生の長女には、ちょっと読ませることはできません。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)?柏原野々は天然石を売る店で働く25歳の独身女性。厳格な父の教育に嫌気がさし、成人を機に家を飛び出していた。その父も亡くなり、四十九日の法要を迎えようとしていたころ、生前の父と関係があったという女性から連絡が入る。世間一般にはありふれたエピソードかもしれないが、柏原家にとっては驚天動地の一大事。真偽を探るため、野々は父の足跡を辿るのだが…。森絵都が大人たちの世界を初めて描いた、心温まる長編小説。