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9月15日(火) 虫の声
大方の 秋をぼ憂しと 知りにしを ふり捨てがたさ 鈴虫の声 「源氏物語」の「鈴虫」の巻に出てくる女三官の歌です。出家した後もなお、源氏との縁に思い悩む女三官が、鈴虫の声に自らの思いを託して詠んだ歌です。 「おおよそ秋(飽き)というものは辛く侘しいものだと判っていましたが、それでも鈴虫の声だけは忘れてしまうのは惜しいものです」という意味です。 日本をこよなく愛した明治の文豪・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、「蟋蟀の鳴き声を聞いただけで、心の中にありったけの優しく繊細な空想をあふれさせることができる日本の人々」と、日本人の感性と精神性に驚嘆しています。 西洋人にとって、虫の鳴き声は騒音にしか聞こえないそうですが、古代の日本人は、虫の鳴き声のみならず、岩石や草木の言葉まで聴いていたことが歴史書『日本書紀』などからもわかります。 秋の夜長を、つがいの相手を求めて鳴き続ける虫の恋の歌に耳を傾けながら、命のはかなさ、尊さ、美しさに、想いを馳せたいものです。 今日の心がけ◆自然の声に耳を澄ませましょう 職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。 職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。 朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。 翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2015年09月15日 10時05分53秒
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