カテゴリ:季節を感じて
渓流の清らかな水の流れが続いています。
地中をくぐって 何年も何十年もろ過された水が あとからあとからしみ出して 細い流れから集まって川のようになっていきます。 川は多くの命を育み 底に溜まった落ち葉は、真っ黒な色に変わっていきます。 水が流れるたびにしぶきをあげ シベリヤからの冷たい空気に冷やされて 流れていくはずの水が固まり、氷になっていきます。 氷はさまざまな形となり 花を咲かせ、恐竜の爪となり、魚となり、象の鼻となり 川に無数の造形物を作り上げていくのです。 水の豊かなこの森の額縁か、はたまた主役か 水辺を柔らかな苔が石を丸く包みます。 モスグリーンという表現がありますが このまあるい苔の石のグリーンを 何に例えたらいいのでしょう。 木々に残る葉もわずかで寒々とした枝、 透明な清らかな水としぶきの白、 川底の黒い落ち葉、 砂利の色、 限られた色彩の中で、ひときわ目立つ苔のグリーンです。 何種類もの苔が それぞれ自分色のグリーンで森の中にいます。 まあるくまあるくやわらかに、コロンコロンとした苔の石には 小さな苔の花が揺れています。 小さな滝の側でしぶきを浴びたまあるい苔の石の上で 真っ白な氷の結晶が、白いお花畑を作っています。 苔の石と氷の展覧会へお出かけになりませんか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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