先週から宮古島トライアスロンに向けてのトレーニングを開始した。1985年の第1回大会から2000年の第16回大会を除いて毎年参加している。第17回大会だけ完走できなかった。水泳で波がきつくて、2人溺れて亡くなった年である。距離は水泳3km、自転車155km、そしてフルマラソンである。練習してない人が完走できる距離ではない。
今年は初めて長男も一緒に出る。参加者は全部で1500人、レースナンバーは私が809、長男は798である。息子は上位に食い込むだろうが、初めての参加なので、招待選手にはなっていない。
今日、テレビでオリックスが春のキャンプを宮古島で開始したといっていた。清原が故仰木監督の洞窟貯蔵酒を飲んで、故障を抱える左膝に塗り込んでいた。
![DSC03991.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/04/0000379704/04/img1718a4e2zik5zj.jpeg)
2年前に行った時に、私もこの洞窟へ行き、泡盛の貯蔵酒を頼んできた。宮古島には泡盛の醸造所が7ヶ所ある。そのうちのひとつ多良川酒造というところである。宮古島は珊瑚礁から出来た島、殆ど珊瑚礁からできた石灰岩である。長い間に地下に水の流れでできた鍾乳洞がある。多良川酒造では近くにある鍾乳洞を洞窟貯蔵酒の置き場所に使っている。
![DSC01495.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/04/0000379704/05/img07e2f06fzikczj.jpeg)
これがその入り口です。
![DSC01500.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/04/0000379704/06/img2ece3e2bzik2zj.jpeg)
中は結構広い。大小たくさんの甕が並んでいる。昔から地元の人は祝い事があると、記念に洞窟貯蔵酒を頼むらしい。木札に何の記念かが書いてある。
![DSC01503.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/04/0000379704/07/img96cc7564zik4zj.jpeg)
仰木監督の野球殿堂入り記念の甕があった。この時はまだ生きていた。その後亡くなって昨年行ったときにもまだあったので誰が飲むのだろうと思っていた。今年清原が飲んでいた。
![DSC03950.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/04/0000379704/08/img8a7154c7zikazj.jpeg)
昨年行ったときには清原の甕もあった。
![DSC03949.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/04/0000379704/09/imgfb44591azikbzj.jpeg)
私の甕は小さい、でもこれで3升入る。仰木監督の甕は15升入りで一番大きい。5年預かってくれて、5年経つと連絡してくれる。その時の送料も含めて、3升の甕で35,000円する。延長を頼めば1年2,000円で10年まで延長を申し込むこともできる。3年以上経ったものを古酒(クースー)という。
今年親子揃って完走できたらまた頼んでこようかな![? ?](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h003.gif)
宮古の酒飲みの作法に「オトーリ」というのがある。オトーリは酒の回しのみのことで、沖縄でも宮古だけに伝わる作法である。親を決めて、まず口上を述べて、飲み干し、隣りへ盃を回す。盃をもらった人は簡単な挨拶をして、飲み干し次の人に回す。次から次えと盃が回り、一巡すると、今度は親が次の人に移る。親が一巡したところで、オトーリが1回回ったことになる。それが、延々と朝まで続くのである。親を中心に時計回りするのを「大漁回り」といい、逆回りを「豊作回り」という。
親が酒を回しに来たときの、酒の濃さ、量の注文の仕方であるが、宮古の六市町村を駄洒落でもじって言う。コップのぎりぎりまで注ぐのを平良線、やや上の方までが上野線、逆に少なめに入れてもらいたいときは下地線とお願いする。そして薄めて作って欲しいときはウスクの駄洒落で城辺(グスクベ)線、飲みたくない場合はイリマセンで伊良部線、量が足りないときは多良間線とリクエストする。
トライアスロンの翌日、パーティが終わると、町へ繰り出して、あちらでもこちらでもオトーリが始まる。