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昨日家に帰ったら、久米仙人からの手紙が着いていましたので紹介します。差出人は沖縄県久米島町”怪しげな久米仙人”となっていて、開けて見ると、綺麗な字で書いてありました。
久米仙人というのは私が9月10日のブログ「久米島の洞窟の住人」で紹介した如何にも久米島の仙人という感じのこの小父さんです。たまたま車で走っていて見つけた鍾乳洞の看板に惹かれて、行ったのですが、暗いし、懐中電灯もなかったので、引き返そうとしたら、声をかけて中を案内してくれました。
お蔭で蝙蝠の飛ぶ写真も撮ることが出来ました。
さて、その久米仙人ですが、手紙を読むと、1年ほど前から暇があると日中1~2時間ほど、洞窟へ行って、誰か来るのを待って、案内を買って出ているのだそうで、この1年間で320人ほどを案内して、もらったお礼は私の「蒲郡の蝶」とビスケット一袋だけだったそうです。携帯もパソコンも持たない久米仙人が知り合いに頼んで私のブログを見てくれて、手紙を書く気になったようです。
案内した中で特に印象に残った、美人の京大博士課程生(民俗学専攻)についてのエッセーが添付してありました。いつの日か久米島案内記を出したいと思って、案内した人のことをメモったりしているそうです。
久米仙人に指摘された、前のブログでの間違ったところは洞窟に棲んでいたこの虫を久米仙人が”トビムシ”と呼んでいたと書きましたが、正しくは”とぅびむかじ”だそうで、むかじはむかでの方言だそうです。飛んでいるのは見たことがないそうですが、何故かそう呼んでいるそうです。
さて、久米仙人に返事を書きたいけれど、住所も名前も判りません。手紙の内容から家系は神事を司るノロの家系であること、1984年にノロであった叔母さんが亡くなるまではよく民俗学者等が訪ねてきたこと、連絡をとりたければ、国指定の重要無形文化財の”上江洲家”のおばさんに「鍾乳洞の怪しい人知りませんか?」と訊いてくれとのことが書いてあります。
今年案内してもらった二つの洞以外にもまだ洞窟があるようで、また来年マグロ釣りに行ったら連絡をとってみようかな