昨日は午後名大第二外科の中尾昭公教授退任、二外史出版記念講演会に行ってきました。
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中尾教授は私と研究室は違いますが、名大第二外科の第10代目の教授です。講師時代から凝固線溶系の研究をしてヘパリンコーティングしたアンスロンチューブを開発して、それを使って、術中に門脈血をバイパスして流し、門脈合併膵切除をゆっくり出来るような術式を開発しました。それまでは門脈遮断をして手術するしかなかったので、長い時間がかかるような手術が出来ませんでした。門脈浸潤を伴う膵臓癌や肝臓癌の手術が可能になり、門脈合併膵頭十二指腸切除を世界で一番たくさん行った膵臓癌の第一人者です。昨年名古屋で第110回の日本外科学会を主催され、退任後はSLセントラル病院の院長として赴任します。中尾教授の手術に一度助手で入れていただいたことがありますが、しゃべり方が聖飢魔IIのリーダーのようなめりはりのあるしゃべり方で、解説をしながら手術をされるのですが、手術自体がとてもめりはりのある綺麗な手術をされます。教授というのはその教室の研究と臨床と教育の責任者になるわけですが、国立大学の教授はややもすれば、研究に偏りがちですが、中尾教授は手術の腕も一流でバランスのよい教授でした。
講演会の後、夕食会がありましたが、第二外科の同門だけでなく、教授は恵那の観光大使もしていて、幅広い交友関係があり、400名ほどの参加者がありました。