今回の石垣島は丁度台風9号が迫っていました。2日間とも激しい風雨の中での撮影です。もちろん西表島へ渡る船は全便欠航でしたので、2日間とも石垣島で過ごしました。帰りの飛行機が飛ぶかどうか心配でしたので、ふたつ早い便に変更して那覇まで帰ってきました。
今回の旅行で収穫はたくさんありましたが、雨でも少しの晴れ間が出れば蝶は飛ぶということが判りました。特に沖縄では一日シトシト降るという振り方ではなく、ザーッと降ったかと思うと、パッと晴れ間が出たりします。その晴れ間に普段見られない蝶をたくさん撮ることが出来ました。
行程を説明しますと、1日目12:30に石垣空港へ着き、レンタカーを借りて、最初に嵩田植物園に行きました。そこで三千円(ミチエ)ちゃんに会って、まず情報収集します。
次に、於茂登林道から真栄里林道を回り、裏於茂登(山原大橋)から川平湾へ行き、石垣市内のホテルにチェックインして味処“岩”(夫婦で蝶の採集をしていて、蝶屋が集まります)で飲みながら蝶談義(情報を集めます)。ここで、横浜から来ていた蝶屋さんからバンナ公園にイワサキタテハモドキがいると言う情報をもらいました。
2日目に西表島へ渡る予定が駄目になったので、バンナ公園北口の昆虫館、蝶々園へ行きました。昆虫館は台風のため休みでしたが、蝶々園ではいろいろな蝶に会うことが出来ました。本土の蝶々園は温室の中ですが、石垣島では外が温室ですから、自然のままの蝶々園です。食草と吸蜜植物さえ植えておけば、いろいろな蝶が集まります。オオゴマダラ、リュウキュウアサギマダラ、ウスキシロチョウ、ナミエシロチョウ、ジャコウアゲハ、クロアゲハ、ベニモンアゲハ、ヤエヤマムラサキ、ツマムラサキマダラ、ヤエヤマウラナミジャノメ、ヤマトシジミ、ヒメシルビアシジミ、ユウレイセセリ、トガリチャバネセセリ、アオスジアゲハ、クロボシセセリ、コウトウシロシタセセリなどたくさんです。イワカワシジミとイワサキタテハモドキを撮ったのもここです。石垣島では天然記念物のアサヒナキマダラセセリとコノハチョウを除いて採集禁止種はありませんが、この蝶々園の中では採集禁止ですので、蝶もゆったりしています。