昨日は午後から三重県立博物館へ行くついでに午前中、鈴鹿で卵探しをして来ました。八風渓谷~石槫峠と回りました。今年の冬は暖かくて雪があまり積もっていませんでした。
3月6日収穫 posted by (C)ドクターT
八風渓谷の方では見つからず、石槫峠でコナラの木から3つほど見つかりました。1と3は同じ木からです。いずれも高さ3mほどの枝を高枝ばさみで落として見つかりました。
1 posted by (C)ドクターT
2 posted by (C)ドクターT
3 posted by (C)ドクターT
拡大写真を示します。1と3は同じ木からですし、近い場所ですので、同一個体が産卵したものでしょう。2は形が全く違い、表面に少しゴミがついています。3つとも頂芽の基部から見つかりました。
さて、ゼフィルス卵の同定ですが、けっこう難しいですね。まず自然状態でコナラが食樹となる種類に絞ります。次に、産卵場所の高さや部位の好みを参考にして、分布域も参考にして、最後に形を見ることになります。
コナラを食樹とするゼフ 頂芽 高さ3m 分布 形
ミズイロオナガシジミ 〇 〇 〇 1,2,3×
ウラミスジシジミ ◎ 〇 △? 1,3◎、2×
アカシジミ ◎ 〇 〇 1,3×、2◎
ウラナミアカシジミ 〇 〇 〇 1,3×、2〇
アイノミドリシジミ ◎ 〇 △? 1,3〇、2×
オオミドリシジミ △ × 〇 1,3〇、2×
ジョウザンミドリシジミ ◎ 〇 △? 1,3〇、2×
エゾミドリシジミ △ 〇 × 1,3〇、2×
2は形でアカシジミ間違いないでしょう。
1,3が難しい。形で一番よく合いそうなのはウラミスジ、その他アイノ、オオミドリ、ジョウザン、エゾが残りますが、分布でエゾは消えそうです。オオミドリは頂芽の基部と高さ3mと言うのがひっかかります。ウラミスジ、アイノ、ジョウザンは頂芽、高さともよいのですが、分布域がかかっているかどうかが問題です。希望も含めてウラミスジシジミとしておきましょう。