「薬食同源」 「甘・酸・鹹・苦・辛」から見る体との関係 (2023年2月26日記事)
前回の「五臓」ということをまとめましたが、今回はその続きで「五味」というものをまとめたいと思います。 ・「五臓のバランス」とは? 感情と五臓の関係性 (2023年2月24日記事) 「五味」とは「甘・酸・鹹・苦・辛」の5種の味です。甘味、酸味、鹹味、苦味、辛味の5種で、別の言い方だと、「甘い」「酸っぱい」「塩からい」「苦い」「辛い」となります。 そしてこの五味と五臓には密接な関係があり、味覚の好みによってタイプがあるようです。 酸味→「肝」苦味→「心」甘味→「脾」辛味→「肺」鹹味→「腎」 ・酸味=酸味は、引き締める、止める働きがあり、汗のかきすぎや下痢、出血などに良い。血液をサラサラにする・イライラを和らげる。酢・レモン・梅など。酸味を好む人=「肝」のトラブルを起こしやすい傾向がある。「肝」は肝臓だけでなく、自律神経系、精神情緒や生理のコントロールなどとも関係する。怒りっぽい。生理に伴う諸症状がある。ストレスに弱いタイプ。 ・苦味=苦味は、デトックスの働き。身体の余分な熱をとる・不眠の予防。春菊・ゴボウ・お茶など。苦味を好む人=「心」のトラブルに注意。動悸、不眠、脈の乱れ、熱っぽい体質。葉野菜・お茶の苦味がよい(苦瓜や緑茶など)。 ・甘味=筋肉痛や疲労の回復・緊張をほぐす。お米や芋など優しい甘味は脾(消化器系)の機能を高める。南瓜・人参・とうもろこしなど。甘味を好む人=「脾(消化器系)」が弱い人。甘い物が異常に食べたいときは胃炎の前兆であることも多いので注意が必要。白砂糖の摂り過ぎは機能を低下させる。 ・辛味=身体を温める・血行を良くする。ニラ・生姜・ニンニク・葱など。辛味を好む人=「肺」が弱い傾向。鼻が悪い人もいる。ネギ、生姜、ハッカなどの辛味は肺の働きを高める。 ・鹹味=身体に潤いを与える・お通じを良くする。昆布・わかめ・味噌など。昆布や海藻は腎の働きを高める。鹹味を好む人=「腎」が弱く、腎臓以外に生殖、発育、ホルモン系に関わる。ミネラル豊富な自然塩は働きを高めが、精製された塩は注意。 各味は、それに相当する臓器を助ける働きがあるようです。逆に、摂り過ぎは傷つけることになります。 「薬食同源」 この言葉は「すべての食物には薬と同じような効能があり、間違った食事をすると病を起こすもととなり、反対に体によい食材は健康を保つためには欠かせない」という考えです。 自分の経験から見ても、「甘いものが食べたいな」となると、胃の不調が出ていたかもしれません。こういった味も、「ほどほどに」ということがいいのかもしれませんね。 それでは読んでいただき、ありがとうございました。 【参考文献】・Vol.212 味覚の嗜好で体の弱点が分かる?!・「薬食同源」とは?ブログ村の「本ブログ」のランキングに参加中です!いつも応援クリック、ありがとうございます♪